学ぶ・知る

盛岡・ZOOMOがニホンツキノワグマ写真展 姫とリオをきっかけに普及啓発を

ZOOMOで暮らす姫とリオの写真と啓発パネルが並ぶ展示スペース

ZOOMOで暮らす姫とリオの写真と啓発パネルが並ぶ展示スペース

 盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ)による「ニホンツキノワグマ写真展」が現在、「キオクシアアイーナ(いわて県民情報交流センター)」(盛岡駅西通1)の5階環境学習交流センターで開催されている。

[広告]

 同園では、「環境パートナーシップいわて」と「東京大学大気海洋研究所大槌沿岸センター」との3者による連携協定に基づく活動「森と海のわIwate」を行っている。その一環として、環境学習交流センターにZOOMOブースを設置し、定期的に展示内容を入れ替えながら、年間を通じた情報発信と啓発活動に取り組んでいる。

 今回は、出没や人身被害が急増しているニホンツキノワグマをテーマにした写真展を企画。近年は岩手県内でもツキノワグマの市街地への出没や目撃、人身被害が増えていることや、夏休みで多くの人が施設に訪れることから、テーマに選んだという。

 写真展ではZOOMOで飼育しているニホンツキノワグマの雌2頭、「姫」と「リオ」の写真を展示するほか、普及啓発パネルで生体に関する基礎知識や出没が増えている背景、盛岡市と岩手県が行っている対策、人とクマが共存するためにできることなどを伝える。姫とリオの写真は、展示場でくつろぐ姿や遊具で遊ぶ姿、木に登る姿など愛らしい様子を撮影したものが並ぶ。

 市によると、8月4日までに市内でクマの出没等が確認された件数は221件。ZOOMOで広報を担当している森敦子さんは「今のところ街中への出没は落ち着いているので、このタイミングで正しい知識を知ってもらいたい。クマに関する話題は全国的に見てもセンセーショナルなものが多く、どうしても怖い生き物と思われがち。ZOOMOで暮らすニホンツキノワグマ姿を通じて、怖いだけの生き物ではないことや、きちんとした情報を伝えたい」と話す。

 啓発パネルの中には、麻酔吹き矢の射手としてクマ出没の現場で奮闘している同園の園長・辻本恒徳さんの紹介と捕獲対応の現場について取り上げたものもある。辻本さんは同園で吹き矢を使って動物に薬を届ける「吹き矢の名手」。

 「園長は自分だけではなく、裏方で活躍している人がたくさんいることを知ってほしいという思いを持っている。パネルではそういった部分も紹介している」と森さん。「クマが街に出てきてしまうのは、森と街の境目が薄れていることも原因の一つとされている。環境の変化を自分事と捉えて、自然と関わる機会をつくるきっかけになれば」と話す。

 開場時間は9時~18時。終了時期は未定。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
ALL