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啄木・賢治青春館で中村誠回顧展 生誕100年に合わせ、地元との関わりも紹介

「ホットライン・サカナチョウ」のロゴや資生堂ポスターなどがずらりと並ぶ

「ホットライン・サカナチョウ」のロゴや資生堂ポスターなどがずらりと並ぶ

 もりおか啄木・賢治青春館(盛岡市中ノ橋通1)で現在、企画展「生誕100年 中村誠 美の回顧展」が行われている。

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 故・中村誠さんは盛岡市肴町出身のグラフィックデザイナー。1949(昭和24)年に化粧品メーカー「資生堂」の宣伝部に入社し、数々のポスターを手がけたことで知られている。今年で生誕100年を迎えることに合わせ、出身地の肴町から近い同館で展覧会を企画した。

 今回は「美の回顧展」と題し、資生堂時代の広告ポスター以外の個人作品なども多く展示。中村さんは少年時代に肴町の商店などに掲示されていた広告を見て育ち、それがデザイナーを志すきっかけとなったという。肴町とのつながりとして、中村さんがデザインした肴町商店街アーケード「ホットライン・サカナチョウ」のシンボルマークに関する資料や、中村さんが寄稿している肴町商店街の記念誌も並んでいる。

 資生堂時代の代表作としては、前田美波里さんを起用して初のハワイロケを行った夏用ファンデーションのポスターや、ワルシャワ国際ポスタービエンナーレで金賞を受賞したネイルカラーとアイシャドウのポスターなどを展示。このほか、葛飾北斎の「富嶽(ふがく)三十六景」を題材にしたプリントアート作品や、中村さんがアートディレクターを務めた盛岡の観光ポスターも並ぶ。盛岡の観光ポスターの写真は、息子でフォトグラファーの中村成一さんが撮影している。

 初公開の作品として、1945(昭和20)年に中村さんが描いた自画像を展示。召集令状が届き、戦争に行かなければならない時に描き上げたものとされ、白いシャツに東京美術学校の学帽をかぶった姿が描かれている。

 8月8日には中村成一さんと、同展の監修を務めるグラフィックデザイナーの杉本吉武さんのギャラリートークが行われる。

 もりおか啄木・賢治青春館の担当者は「今回は中村さんが市に寄贈したポスターや、親族・、関係者の皆さんの協力があって集まった作品を展示している。盛岡と岩手に思い入れがあり、故郷の仕事が来ると喜んでいたという話も聞いた。『これは見たことがある』というポスターも多い一方、作者である中村さんのことを知らない人も多いと思う。現代でも色あせない作品の数々を見てほしい」と話す。

 開館時間は10時~17時30分(入館は17時まで)。第2火曜休館。入場無料。10月18日まで。

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