盛岡市立図書館(高松1)、都南図書館(永井)、渋民図書館(渋民)の3館で9月1日から、「雑誌スポンサー制度」が始まった。
同制度は、企業や店舗などの事業主が広告主(スポンサー)となって図書館で購入している雑誌の費用を負担し、図書館が雑誌のカバーや雑誌を配架している棚などを広告媒体として提供する仕組み。雑誌購入経費を削減することで、図書館サービスの充実を図る取り組みとして、他の自治体でも導入事例がある。
市内の図書館3館は、市民の生涯学習を推進する中核施設として、市民の教養の向上を図るために、ニーズに応え、読書や学習活動、調査研究を支える図書資料などの収集を行う役割や、地域の学校などと連携して子どもの読書活動を推進する役割を持つ。その一方で予算には限りがあり、新たな図書資料を確保するのは難しい状況もある。
図書館の資料の中でも雑誌は利用者からの需要が高いが、定期的に最新号をそろえなければいけないため、費用的な負担も大きい。そこで、雑誌スポンサー制度を導入することで経費を削減し、雑誌以外の新たな図書資料の購入に費用を充てる。雑誌は利用者の目に触れる機会が多く、広告効果の高さも期待でき、図書サービスの充実による図書館振興と、事業主が公共施設のスポンサーとなる地域振興の両立を狙う。
募集対象は盛岡市内の企業や商店、事業所など。3館が用意する約200冊の雑誌リストから提供する雑誌を選んで申し込む。広告とスポンサー名は雑誌カバーや書架に掲示。期間は申し込みの翌々月納品分から同年度3月までで、継続も可能とする。各館で希望している雑誌は特色があり、子どもの本の専用コーナーがある市立図書館は子ども向け雑誌、近隣に学校が多く中高生向けコーナーを設ける都南図書館は若者向けの雑誌を中心に希望している。
盛岡市立図書館の館長・熊谷清悦さんは「市民の学習と教養の向上を担う場として、図書の充実は欠かせない。雑誌スポンサー制度で削減した経費で、利用者からの購入リクエストに応えたり、学校に貸し出すための図書を充実につなげたりできる。これから先、皆さんのニーズに対応するためにも協力してもらえれば」と呼びかける。
広告料金はスポンサーが購入する雑誌の単価に合わせる。雑誌リストや申込書、実施要項は市のウェブサイトからダウンロードできる。