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岩手の大学生が書店の課題解決アイデア提案 最優秀賞は「街歩き」

最優秀賞を獲得したチーム1の発表の様子

最優秀賞を獲得したチーム1の発表の様子

 岩手県立大学(滝沢市)で7月22日、書店の課題解決アイデアを提案する学生プロジェクトの最終審査会が行われた。

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 盛岡駅ビル フェザンと地元の学生、企業が連携して地域活性化や課題解決に取り組む「スマイルチャージいわてプロジェクト」による取り組み。フェザンと同大学によるプロジェクトは2015(平成27)年に始まり、総合政策学部3年生の必修科目に取り入れられている。

 本年度は、フェザン内にも店舗がある「さわや書店」と協働し、紙の本の売り上げ低下や店舗減少といった書店の課題解決を目標とし、「書店に行きたくなる仕組みをつくり、本や書店の魅力を伝えよう」をテーマに、115人の学生が28チームに分かれ、企画の考案に取り組んだ。

 7月上旬に行われた1次審査を経て、6チームが最終審査会に進出。学生らは1次審査で指摘された点などをブラッシュアップして、5分間のプレゼンテーションに挑んだ。当日は、さわや書店の栗澤順一さん、山崎茂さんらが審査員を務め、コンセプト設定や実現可能性の高さ、プロモーション戦略などのポイントを評価した。

 最優秀賞に選ばれたのは、余暇時間に散歩を楽しむ大学生をターゲットに、盛岡にゆかりがある本と街歩きとスタンプラリーを組み合わせた企画。盛岡にゆかりのある作家や盛岡が登場する本の中から、作家に関連する場所や本に出てくる場所を記した地図を作成。各場所を巡ってスタンプを集めた人に、ポイントに応じた景品を贈呈する。さわや書店でかつて配布していた盛岡の地図を描いたブックカバーに着想を得て、スタンプラリーの地図とスタンプ欄を印刷したブックカバーを作るアイデアを加えた。スタンプラリーの地点に関連する書籍をさわや書店の店頭で販売し、街歩きを通じて興味を持った人に対する本との接点もつくる。

 山崎さんは「ブックカバーや盛岡駅にも店舗があるという特性も生かされた企画で良い」、栗澤さんは「街を巻き込むというコンセプトが、街の書店として続いてきたさわや書店の歴史と重なる」と評価した。

 企画を考案したチーム1のメンバー・佐々木清良さんは「本を読まないメンバーが多く、まずは本を身近に感じられる方法や本が欲しくなる仕組みを考えるところから始めた。書店の課題を解決するだけではなく、盛岡の魅力を伝えようと思い、街歩きも組み合わせた。受賞はとてもうれしい」と笑顔を見せる。

 「活字離れ、本を読まない人の減少など書店や書籍業界が抱える課題は一言では表しきれない」と栗澤さん。「大学生の皆さんの柔軟な発想に触れて、良い刺激をもらった。本を買ってもらうことだけではなく、まず書店に足を運んでもらうきっかけづくりの参考になった」と振り返る。

 今後、最優秀賞の企画は実現を目指し、11月に成果発表を行う予定。

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