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大学生考案の「盛岡りんご」のお菓子が商品化 柔らかく甘い余韻楽しんで

「啄木が恋した林檎」をPRする県立大の皆さん

「啄木が恋した林檎」をPRする県立大の皆さん

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 岩手県立大学の学生が考案した菓子「啄木が恋した林檎(りんご)」の先行販売会が4月20日、盛岡駅ビル「フェザン」(盛岡市盛岡駅前通)で行われた。

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 同商品の開発は、フェザンと地元の学生が協働で地域活性化に取り組む「スマイルチャージいわてプロジェクト」の一環として、昨年4月に始まった。盛岡市の特産品「盛岡りんご」の認知度向上をテーマに、学生らがチームに分かれて商品企画に取り組み、昨年7月に行われた最終審査で最優秀賞に選ばれた案を基に、12人の学生有志「盛岡りんご応援隊」が「小島製菓」(釜石市)の協力で商品化を進めてきた。

 「啄木が恋した林檎」は、盛岡出身の歌人・石川啄木が詠んだ短歌「石狩の都の外の 君が家 林檎の花の散りてやあらむ」から着想を得ている。最優秀賞を受賞した案の時点では雑穀のクラッカーにリンゴのソースを付けて食べる形だったが、「幅広い世代が食べやすいように」という考えから、やわらかい生地でリンゴの果肉入りホワイトチョコソース包んだ生サブレに仕上げた。

 20日の先行販売会は、フェザンの開店時間に合わせて10時に開始。「盛岡りんご応援隊」のメンバー8人が特設売り場に立ち、仮のパッケージに入った5個入りの「啄木が恋した林檎」を数量限定で販売。「盛岡りんごを使った生サブレです」「大学生が考えました」とPRし、足を止めた利用客に商品の特徴や大学生が考案したことを説明しながら、盛岡りんごと商品の魅力を伝えた。

 販売開始から多くの人が商品を購入し、学生たちは笑顔を見せた。学生リーダーを務める総合政策学部4年の小笠原花音さんは「学生と企業が協力して商品を作るというのは貴重な経験。目の前で手に取って買ってもらえることがうれしい。最優秀賞のアイデアのコンセプトや物語性を大切に生かしながら、多くの人が食べやすい形にした。しっとりとした食感と、リンゴの甘さが口の中にじんわりと広がる余韻を楽しんで」と呼びかける。

 商品は6月中に通常販売を始める予定。

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