
岩手県奥州市(旧・水沢市)を中心に、伝統的な「南部鉄器」を製造・販売する中小企業や伝統工芸士、作家が多数所属し、組合員の相互扶助を基本に、共同販売やオンラインショップの運営、鋳物に関わる事業を行っている「水沢鋳物工業協同組合」(所在地:岩手県奥州市、理事長:及川貢基)は、岩手県民でも知っているようで知らない「南部鉄器」の中でも、平安時代末期から続く歴史を持つ「奥州南部鉄器」に焦点を当て、職人や工場、地域の人々との交流を通じて、その魅力を探求する体験型企画「てつびんクエスト」を開催します。
本企画は、水沢鋳物工業協同組合が主催する、全5回の体験・交流型プログラムです。工場見学や鋳物づくりの体験、職人との交流など、普段はなかなか触れることのできない「ものづくりの現場」に入り込みながら、参加者自身が“ミッション”をクリアしていきます。
奥州南部鉄器について知識を深めるだけでなく、実際に鉄に触れ、職人の技に触れ、そこで働く人たちと交流することで、奥州南部鉄器をもっと身近に感じてもらいことを目指します。
■「てつびんクエスト」とは
「てつびんクエスト」は、奥州南部鉄器を“遊びながら、体験しながら、深く知る”ことを目的とした体験型プログラムです。
参加者は、奥州市水沢を中心とした南部鉄器に関わる工場や事業者を訪問。それぞれの場所で用意された「ミッション」に挑戦しながら、鋳物の技術や歴史、職人の仕事、南部鉄器が地域の暮らしの中で果たしてきた役割を体験します。
■ 「奥州南部鉄器」について
岩手を代表する伝統工芸品として知られる南部鉄器ですが、その歴史を紐解くと、「南部鉄器」には盛岡と奥州という二つの産地があることが分かります。
奥州の鋳物は、平安時代末期、藤原清衡が近江国から鋳物師を招いたことが始まりとされ、現在の奥州市江刺地域にあった豊田館で鋳造が始まったと伝えられています。その後、水沢地域へと鋳物業が広がり、鍋や釜など、人々の暮らしを支える道具を中心に発展してきました。
一方、盛岡では江戸時代に南部藩が茶の湯釜をつくらせたことを起源として発展しており、異なる歴史を歩んできた二つの産地が、1959年に「南部鉄器」という名称のもとに統一されました。
つまり、「南部鉄器」という一つの名前の中には、異なる土地で育まれてきた、二つのものづくりの歴史があります。
「てつびんクエスト」では、その中でも奥州に根付いてきた鋳物の歴史と、現在も技術を受け継ぐ職人たちにスポットを当てます。
■ 5つのミッションを通して、奥州南部鉄器を知る
1. これぞ筋肉のバランス技!工業部品35kgを、全身を使って持ち上げろ!
→ 10月12日(月・祝)10:30~12:00 @有限会社 筑摩水沢
2. 平安時代からつくられる南部鉄器。その原点である砂型に迫れ!
→ 11月1日(日)10:00~12:00 @奈の花、鉄瓶 遊山
3. もうお茶だけじゃない。多様なシーンで楽しめる急須の魅力を探れ!
→ 12月18日(金)9:30~11:00 @有限会社 及春
4. それぞれの技がひとつにつながる!仲間と共に機械と呼吸を合わせろ!
→ 1月22日(金)10:00~12:00 @岩手鋳機工業 株式会社
5. 1500度の真っ赤な鉄と対峙する、勇敢な職人たちの背中を追え!
→ 2月12日(金)10:00~12:00 @及源鋳造 株式会社
それぞれのミッションは、単に「見学する」だけではありません。実際に身体を動かし、職人の仕事を間近で見て、話を聞き、地域の人たちと交流することで、奥州南部鉄器を五感で知ることができます。
その他詳細はこちらをご覧ください。

- てつびんクエストのご案内(チラシ)
d190736-1-4ad1a9cd72319fcc05a33b2fab6dd711.pdf■ 奥州南部鉄器の「技術」と「人」に出会う
完成した製品だけを見ても、その魅力のすべてを知ることはできません。
どのような材料を使い、どのような工程を経て、どのような人がつくっているのか…
「てつびんクエスト」では、実際の工場を訪れ、職人の仕事を見学し、時には自ら体験しながら、奥州南部鉄器が生まれるまでの過程に迫ります。
また、職人や若手社員、地域の人たちとの交流を通じて、「技術」だけではなく、それを未来へつないでいく「人」にも出会ってもらいます。
https://www.youtube.com/watch?v=0fNAdYTvX68
■「奥州南部鉄器マスター」を目指して
5つのミッションを通して、参加者は奥州南部鉄器の歴史、鋳造技術、職人の仕事、地域とのつながりを一つずつ学んでいきます。
目指すのは、奥州南部鉄器マスター!
知識を得るだけではなく、実際に見て、触れて、体験して、人と出会う。
そんな“クエスト”を通して、岩手に暮らす人にも、県外から訪れる人にも、奥州南部鉄器をもっと身近に感じてもらうことを目指します。
■「出張クエスト in 東京」も開催
さらに、2027年1月14日(木)には「出張クエスト in 東京」として、東北カフェ&ダイニング トレジオンポート(東京・赤坂)でスピンオフ企画を開催します。
南部鉄器と一般的なフライパンで焼いた「前沢牛」などを食べ比べながら、奥州南部鉄器の実力を体験する他、南部鉄器に携わる人々との交流を予定しています。
■ 主催者コメント
「南部鉄器」という名前は多くの方に知られていますが、「奥州南部鉄器がどのようにつくられているのか」「どんな人がつくっているのか」まで知っている方は、決して多くありません。
私たちが大切にしてきた技術やものづくりの文化を、次の世代へつないでいくためには、まずその魅力を知ってもらうことが大切だと考えています。
「てつびんクエスト」を通じて、参加者の皆さんに工場や職人の仕事を身近に感じてもらい、「こんなに面白いものづくりが、岩手奥州にあるんだ」と感じてもらえたら嬉しく思います。
水沢鋳物工業協同組合 事務局長 戸田 努
■ 開催概要
- 名称:てつびんクエスト
- 主催:水沢鋳物工業協同組合
- 運営:一般社団法人marebito
- 開催期間:2026年10月~2027年2月
- 会場:岩手県奥州市内各鋳物工場ほか
- 参加費:無料 ※東京開催を除く
- 定員:各ミッションによって異なる
- 申込:事前申込制・先着順 → お申し込みフォーム
- Webサイト:水沢鋳物工業協同組合
