「IGRいわて銀河鉄道」（盛岡市青山2）が12月2日、車内をクリスマスイルミネーションなどで装飾した特別列車「ぎんが列車～クリスマス号～」を運行する。

　同社では昨年、開業20周年を記念した企画の一環として「クリスマス号」を初めて運行。夜の運行にもかかわらず、親子連れが多く乗車したほか、電車好きやクリスマスの雰囲気を楽しみたい人など幅広い客層が利用したという。好評を受け、岩手県や沿線市町で組織する「いわて銀河鉄道利用促進協議会」の事業として、本年度も引き続き実施することを決めた。

　今回は運行時間を早め、同日に沿線で行うクリスマスイベントも一緒に楽しめるように設定。青山駅周辺の「盛岡ふれあい覆馬場プラザ」では「青山クリスマスマーケット」、二戸駅前では「カシオペアクリスマス2023 XMAS NIGHT TOWN in なにゃーと」が行われる。

　「クリスマス号」は盛岡から二戸へ向かう下り列車が15時15分に盛岡駅を発車し、16時20分に二戸駅に到着。二戸から盛岡へ向かう上り列車は18時35分に二戸駅を出発し、19時54分に盛岡駅に到着する。上り・下り共に青山・厨川・巣子・滝沢・渋民・好摩・岩手川口・いわて沼宮内・奥中山高原・一戸に途中停車する。

　上り列車は一戸～奥中山高原間で車内を消灯。列車に乗りながら、イルミネーションの光を楽しむことができる。上り列車のみ奥中山高原駅で10分ほど停車し、駅周辺のイルミネーションも鑑賞できる。今年は下り列車が明るい時間に出発するため、イルミネーションだけではなく、車内全体でクリスマスを体感できるように装飾を仕上げる予定。

　IGRいわて銀河鉄道の担当者は「一夜限りの特別列車。車内の照明を消して楽しんでもらえる区間や、停車時間を長めに設定して駅のイルミネーションも見てもらえる時間も設けた。沿線のクリスマスイベントにも足を運んでもらいたい」と呼びかける。

　予約不要、普通運賃で乗車可能。同社が販売するホリデーきっぷなどの企画きっぷも利用できる。各停車駅への到着・出発時間はウェブサイトに掲載する。