盛岡観光コンベンション協会（盛岡市中ノ橋通1）が10月16日、2024年版の盛岡観光カレンダーを発売した。

　盛岡の観光名所や行事、季節の風景などの魅力を2カ月ごとに写真で紹介する同カレンダー。落ち着いたデザインや美しい写真の数々でこれまでは主に年配層の支持を受けていたという。今回は若者世代をはじめ、より多くの世代が使いやすいよう明るいデザインを採用し、大幅なリニューアルを行うことに決めた。同協会の担当者は「いい意味で渋さと真面目さがあるデザインだったが、年代を問わず手に取りやすく、親しみのある印象に仕上げるために大きくデザインを変えたいと考えた」と話す。

　2023年版と大きく変更した点は、表紙とカレンダー面に使う写真のサイズ。これまでの表紙は盛岡の自然風景の写真を前面に使っていたが、2024年版は背景色に黄色を選び、レトロな建物や工芸品、食べ物など「盛岡らしさ」を感じるものや、一目で盛岡だと分かるものをちりばめたポップなデザインにしている。

　カレンダーに使う写真は縦の長さを昨年の約1.4倍にサイズアップ。これまでは建物全体が入るような広角の写真や俯瞰（ふかん）で撮影したものが多かったが、今年はその場で見ているようなアングルの写真を多く採用し、臨場感があるように仕上げた。祭り・イベント関連の写真は今年撮影した最新のものとなっている。各ページには市内の観光スポットや食べ物を紹介するSNS風のミニコラムを付け、説明文は全てハッシュタグになっていて、気になったものをSNSで検索しやすいように工夫した。このほか、初の試みとして裏表紙には切り取って使えるポストカード4枚も付けている。

　2023年版までと同様にカレンダー部分には現時点で開催日が分かっているイベントの日付を記入。ページの最後には、市外・県外から盛岡へのアクセスガイドも掲載し、首都圏からのアクセスの良さをアピールする。

　担当者は「このカレンダーが、盛岡に興味を持つきっかけ、盛岡に行ってみたいと思ってもらえるきっかけになればうれしい」と話す。

　つり下げ・見開き時A3サイズ。価格は1,210円。プラザおでって2階「観光文化情報プラザ」のほか、もりおか啄木・賢治青春館などで取り扱う。