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盛岡をボンネットバスで巡るツアー レトロな街並み、映える景色楽しむ

岩手銀行赤レンガ館前を走るボンネットバス

岩手銀行赤レンガ館前を走るボンネットバス

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 「岩手県北自動車」(盛岡市厨川1)と「トラベル・リンク」(大通3)が現在、「ボンネットバスで巡る レトロ盛岡・映(ば)える盛岡 バスツアー」を行っている。

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 岩手県北自動車が実施主体となり、観光庁「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」の採択を受けた「『ボンネットバスで巡るレトロな街 盛岡』バスツアープロジェクト」で実施する取り組み。ボンネットバスによるバスツアーをトラベル・リンクが企画・造成し、バスを所有する岩手県北自動車が運行する。

 コースでメインとなっている市内河南地区には、明治~昭和時代の建造物や街並みが残る一方、全国的な知名度は低く、訪れるための交通手段も限られている。そこで、バスツアーの形で接続交通を設け、新たな観光コンテンツとしての掘り起こしを図る。地元の商店街や住民、施設などと連携し、歓迎のぼり旗の制作や着物レンタルといった企画も行っている。

 岩手県北自動車の平澤光昭さんは「河南地区は歴史的な良いコンテンツがあるが、観光客が訪れづらい。その課題を解決する方法を探りながら、地域資源に磨きをかける取り組みを進めたい」と話す。

 ツアーはつなぎ温泉または盛岡駅西口を発着する次の5コースで実施する。上の橋・紺屋町・盛岡城跡などを巡る「レトロ盛岡 午前コース」、開運橋・鉈屋町・盛岡八幡宮などを巡る「レトロ盛岡 午後コース」、午前・午後コースの両方に参加する「レトロ盛岡 お得な1日コース」、紺屋町・中津川付近でフリータイムを設け、河南地区のほか岩山展望台方面まで向かう「映える盛岡 1日コース」、同コースで出発時間が午後の「映える盛岡 夕景コース」。

 10月16日の開始後、参加者からは好評で、ボンネットバスが走っているのを見て問い合わせる人もいるという。岩手県北自動車の岩鼻恵子さんは「写真を撮りながら参加してもらいたい。盛岡ってこんなに写真映えするんだ、と驚くと思う。目で見る景色とは違う魅力、新しい発見がある」と話す。

 運行するボンネットバスは50年以上走り続け、現在はイベント時などに運行している。「現役で動くボンネットバスが走る珍しさだけがこのツアーの売りではない」と平澤さん。「古い街並みを古いバスが走ること自体が魅力的な看板商品となる。ツアーをきっかけに、河南地区を訪れる人が増えれば」と期待を寄せる。

 旅行代金は、レトロ盛岡 午前・午後コース=各700円、レトロ盛岡 1日コースと映える盛岡 1日コース・夕景コース=各1,000円。申し込み・問い合わせはトラベル・リンクのウェブサイトと電話(019-658-8644)で受け付ける。11月20日まで。

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