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「ミヤクラ」盛岡駅でポスタージャック目指す キャラクターから復興を

「ミヤクラ」の公式キャラクター・ミラ(右)とサクヤ(左)

「ミヤクラ」の公式キャラクター・ミラ(右)とサクヤ(左)

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 「三陸宮古の明日を映す実行委員会(ミヤクラ)」は現在、公式キャラクターの「ミラ」と「サクヤ」のポスターを盛岡駅構内に掲示するプロジェクト「ミヤクラ ポスタージャック in JR盛岡駅」の実施に向けて準備を進めている。

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 同委員会は2014(平成26)年に設立した、宮古市内で働く有志による団体。東日本大震災からの復興が進む中、「いずれ宮古から若者がいなくなってしまうのではないか」という考えの下、若者同士が楽しんだり交流したりする場を作るために、アニメソングを軸としたクラブイベントや、市内の名所を活用したコスプレ撮影会を企画・開催してきた。クラブイベントでは度々声優をゲストに招き、県内外の若年層から支持を得ている。

 2020年からは新型コロナウイルス感染症の影響により、イベントの実施ができずにいる。そこで注目したのが、公式キャラクターの「ミラ」と「サクヤ」を活用したキャラクターコンテンツだった。2人は宮古在住で幼少期に震災を経験し、ミヤクラの活動にも関わっている設定になっている。2人が手洗いやマスクの着用を呼びかけるポスターを県内の学校などへ寄贈し、ツイッターではキャラクターの声を担当する声優による音声で感染症対策の啓発も実施。そのほか、キャラクターが活躍する4こま漫画を複数の漫画家が描いている。

 盛岡駅でのポスタージャックは、JR盛岡駅南口に19枚のポスターを連張りする。キャラクターやミヤクラの活動のPRを行う目的もあるが、震災復興の輪を広げる思いも込めている。同委員会の三浦洋佑さんは「ポスターの掲示期間は3月8日から1週間。東日本大震災の発災日に合わせた。震災を契機に生まれたキャラクターをこの時期に紹介することは、私たちの新しい一歩になると期待している」と意気込む。

 掲示するポスターは、4こま漫画のキービジュアルを担当するイラストレーター・なもりさんのイラストを基調に、過去の4こま漫画やイラストを散らしたり、宮古の風景や宮古を訪れたくなるキャッチコピーを入れ込んだりする予定。

 ポスターの制作費や掲出費などをクラウドファンディングで募り、新しいファンの掘り起こしも図る。返礼品には掲出予定ポスターの現物や、キャラクターの好きな食べ物を決定できる権利などを用意する。

 三浦さんは「生まれたばかりのキャラクターについて想像してもらい、皆さんに2人の物語に加わってもらえるとうれしい。2人をより多くの人に知ってもらい、その輪がどんどん大きくなることが復興の歩みにもなると思う」と話す。

 支援は一口500円~。12月18日まで。

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