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盛岡城跡石垣修復工事の現地説明会開催へ 普段は見られない現場を間近で

当日実施予定の石引き体験のイメージ

当日実施予定の石引き体験のイメージ

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 国指定史跡の盛岡城跡で10月29日、三ノ丸北西部石垣修復工事の現地説明会が行われる。

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 城跡の北西にある三ノ丸の石垣は、経年変化や地震などの影響を受け、石垣の一部がせり出したり、緩んだりする石垣の変位が発生していた。安全性が懸念されていることから、市は2021年度に石垣の積み直し工事を開始。1705年以来、約300年ぶりの修復工事となる。

 石垣14段343個のうち、2021年度は1段目から8段目の207個を解体。2022年度は9段目から14段目までの136個の解体を行っている。修復工事に合わせ、市では市民に向けて昨年から現地説明会を実施。今回が2回目となる。前回の参加者からは「こういう取り組みはもっとやってほしい」という声も届いていた。

 説明会では石垣内部の構造を間近で見学し、解体工事によって分かった盛岡城の石垣の特徴などを説明。本丸で行っている発掘調査の様子も一般公開する。このほか、伝統工法を使って石材を割る石割のデモンストレーションや、石材を運ぶ石引き体験、石垣の模型を使った積み上げ体験、工事に使用する裏込め石へのメッセージ記載といった催しも予定している。

 説明会は10時からと、13時30分からの2回に分け、各回2時間程度、同じ内容で行う。動きやすい服装や歩きやすい靴での参加を推奨。市公園みどり課の熊谷尚紀さんは「普段は遠くからしか見ることができない工事現場を間近で見て、石垣がどのようになっているのか、どのような作業をしているのか知ってもらいたい。貴重な体験もできるので、タイムスリップした感覚で楽しんで」と呼びかける。

 参加無料。事前申し込み不要。当日は現地集合で、各回30分前に受け付けを行う。集合場所の位置図は市のウェブサイトに掲載している。

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