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盛岡のジュエリー作家がミセスコン日本代表へ 岩手の新たな人材発掘も目指し

「Mrs Japan International Global」のサッシュとクラウンを身に着けた千葉さん

「Mrs Japan International Global」のサッシュとクラウンを身に着けた千葉さん

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 盛岡の創作ジュエリー工房「SILVER ART KAORI」代表のジュエリーデザイナー・千葉香さんが現在、ミセスコンテスト「Mrs Japan International Global 2021」の日本代表として、世界大会に向けた準備を進めている。

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 「Mrs Japan International Global」は、既婚者または婚姻歴か出産歴を持つ女性を対象にしたコンテストで、21歳から44歳までのミセスカテゴリーと、45歳以上のクラシックカテゴリーの2部門がある。千葉さんはクラシックカテゴリーにエントリーし、今年5月に行われた日本代表選考会でグランプリに選ばれ、2022年1月に開催予定の世界大会に日本代表として出場する。

 新型コロナウイルス感染症の影響を受け、ジュエリー職人として全国での出店機会が減少。そこで、「自分を見つめ、セルフプロデュースで何かにトライしよう」とミセスコンテストに挑戦しようと決めたという千葉さん。ものづくりに真正面から向き合って来た職人の思いを持ち、正々堂々コンテストに挑もうと努力を重ねてきた。特に力を入れてきたのが、ステージでのウオーキング。

 千葉さんは「審査においてウオーキングはかなり重要だと感じている。ステージに出てただ立っていればいいわけではない。たった数メートルを歩く姿とポージングで、その人がどんな人か、どこが美しいかを審査員は見極める。ミセスコンテストは見た目だけではなく内面の美しさも大切だが、それをより良く印象付けるのは歩き姿だと思っている」と話す。

 ウオーキングに重点を置いた結果、コンテストではグランプリに加え、ウオーキングの美しさを評価する「キャットウォーク賞」も獲得した。その一方、岩手県内ではコンテスト向けのウオーキングレッスンを受けられる場所が少なく苦労したという。そこで千葉さん自身がウオーキング講師の資格を取り、自身の工房の一部を使ってレッスンも始めた。

 もう1つ大変だったのは「笑顔」だったという。ジュエリーデザインの本業とコンテストに向けたレッスンの両方に力を入れ、精神的につらく笑顔になれない時期も多かった。レッスンを受ける中で「笑顔のないクイーンはいない」という言葉に励まされ、表情作りも意識し続けた。千葉さんは「なかなか笑顔になれない自分」を振り返り、笑顔をモチーフに取り入れたジュエリーもデザイン。新作の「LEVRES(レーヴルス)」はフランス語で唇と言う意味で、口角を上げた笑顔の唇の形をしたデザインになっている。

 「グランプリを獲得して、『私ってすごいでしょ』で終わってはいけないのではないかとずっと考えている」と千葉さん。現在は「Mrs Japan International Global 2022」神奈川大会のエリアディレクターにも就任し、世界大会に向けた準備をしながら新たなグランプリの発掘も行っている。世界大会は1週間にわたって審査が行われる予定で、開催地に到着した瞬間から気が抜けないという。

 千葉さんは「岩手にはまだまだ美しい人がいる。その人をもっともっと世界へ届けたい。私の役目にはメディアなどを通じて『次はあなたの番』と呼び掛けることがあると感じている。『私もチャレンジしたい』と誰かが思ってもらえればうれしい。ミセスコンテストは外と内の2つの美しさが重要。両方兼ね備えてこそ真のクイーンなので、そこを目指して自分を磨き続ける」と意気込む。

 「Mrs Japan International Global 2022」神奈川大会の第5次募集は10月10日締め切り。コンテストへのエントリーやウオーキングレッスンについての問い合わせは「SILVER ART KAORI」(TEL 080-1850-4345)まで。メールでも受け付ける。

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