盛岡地域地場産業振興センターが現在、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受けた特産品生産者を応援する「特産品消費拡大支援30％OFFキャンペーン」を実施している。

　盛岡市による「特産品消費拡大支援事業」の一環として、同センターが委託を受けて行う。新型コロナウイルス感染症の影響を受けて消費が落ち込む食品や工芸品などの特産品と生産者を支援するため、商品代金の30％を市が負担する。

　割引対象となるのは、同センターが運営する複合施設「盛岡手づくり村」（盛岡市繋）内のおみやげ館、盛岡手づくり村オンラインショップ、キャンペーン用のギフトカタログで販売する特産品。「盛岡三大麺」やもりおか短角牛、盛岡あじわい林檎（りんご）ポーク、アロニア製品、菓子類といった食品のほか、地酒、地ビール、ワイン、オリジナルTシャツ、岩谷堂箪笥（たんす）などの工芸品など。おみやげ館・オンラインショップ・ギフトカタログでそれぞれラインアップが異なる場合もある。

　販売する特産品の中には普段は価格が割引にならないものも多い。利用者からは「これが安くなるのは驚いた」という声も集まり、そういった商品を狙って購入する人も少なくないという。

　同様のキャンペーンは昨年の12月から今年1月にかけて実施し、今回が2回目。8月10日からスタートし、お中元などギフトを贈る時期と重なったため多くの反響があるという。予算に限りがあるため、キャンペーン期間中に上限に達した場合はその時点で終了となるが、8月20日の時点で3分の1ほどに達している。

　8月12日に発令された岩手県独自の緊急事態宣言を受け、県民へ不要不急の外出自粛を呼び掛けている中であることから、「オンラインショップや、ホームページからダウンロードできるギフトカタログを利用してもらいたい」と担当者。「この事業は地元の皆さんへ向けた意味合いも強い。普段はなかなか割り引かない商品も多いので、この機会に買い物を楽しみ、盛岡の特産品を知り、使い、味わってみてほしい」と呼び掛ける。

　9月30日まで。