盛岡観光コンベンション協会は6月1日、「プラザおでって」1階おでって広場（盛岡市中ノ橋通1）で弁当の販売を行う「2021おでってお弁当マルシェ」を始めた。

　同協会では昨年、テークアウトを行う飲食店事業者などの協力を得て、「おでって広場」で弁当を販売する「おでってテイクアウト・マルシェ」を開催。近隣で働く人や地域住民などから好評だった。それを受け、昨年に引き続き今年も実施を決めた。

　「プラザおでって」周辺はオフィス街で昼食時には飲食店を利用する人も多い。一方、コロナ禍の影響を受けて座席数を減らしている店舗もあり、限られた時間の中で食事をするのが難しい状況も続いている。店舗側も回転率が上がらず、思ったように売り上げにつながらない部分があるという。テークアウトの弁当であれば、利用者側は時間を気にせずに食べることができ、飲食店側も売り上げにつながるメリットがある。

　今回は初駒、ピーコック、びすとろ銀河、炭火焼ステーキ天元、フードアトリエの5店舗が日替わり・週替わりで出店。盛岡短角牛メンチカツ弁当や牛ステーキ丼、タコライス、特製幕の内弁当などのバリエーション豊かな弁当が並ぶ。一部の出店者は「いわてGoToEatチケット」やPayPay、クレジットカードでの支払いにも対応する。

　初日から多くの利用者でにぎわい、毎日ほぼ完売状態。職場の分をまとめて購入する人もいるという。6月末までの開催を予定しているが、利用状況を見て2回目の実施なども検討していく予定。

　協会の担当者は「地元の食材を使用した弁当も多数並ぶ。コロナ禍の中で飲食店のことを応援し、おいしいもので利用者の皆さんの気持ちも明るくなれば。飲食店と利用者の双方に元気を届けたい。日替わりや週替わりの要素もあるので何度か足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。

　販売は月曜～金曜の11時30分～14時（売り切れ次第終了）。6月8日は施設休館日のため休み。