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J3いわてグルージャ盛岡の筆頭株主にNOVAホールディングス 「資金・人的サポートを」

個性的なマスコット同士のコラボイラストを掲げるグルージャ宮野社長(左)とNOVA稲吉社長

個性的なマスコット同士のコラボイラストを掲げるグルージャ宮野社長(左)とNOVA稲吉社長

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 J3いわてグルージャ盛岡を運営するいわてアスリートクラブ(盛岡市飯岡新田)は10月24日、発行株式の51%をNOVAホールディングス(東京都)が取得したと発表した。

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 これまで61%を所有していたパルコホールディングス(北飯岡)と10月22日付で株式譲渡契約を締結し、Jリーグ理事会で承認された。NOVAホールディングスが筆頭株主となる。

 10月25日に行われた会見の中で、いわてアスリートクラブの宮野聡社長は「パルコホールディングスグループに、経営が危機的状況にあった2016年から筆頭株主としてクラブを支えてもらい、岩手においてJクラブの存続を達成できた」と振り返る。「岩手を元気にし、J2、J1昇格への夢を達成するためにこれまでの地元企業中心の温かい支援に加え、強力なパートナーが必要と感じていた」とクラブが成長する過程であることを説明。「変わらぬチーム名、ロゴ、エンブレム、マスコット、伝統ある白いユニホームをまとってクラブ一岩、いわて一岩で取り組む」と意気込んだ。

 NOVAホールディングスの稲吉正樹社長は、ホームゲーム2試合を観戦し「地域に愛されている温かいクラブ」という印象を持った。「ご縁ができて、お話をもらい力になりたいと思ったのが『いわて』。最終的に岩手の皆さんにNOVAがグルージャに関わってよかったと言ってもらえるように損得勘定抜きでサポートしていきたい」と思いを込める。

 宮野社長は「まずは企業としての基盤が変わり、企業体としてクラブが整う。勝つチームを作るためにしっかりとしたマネジメントをすることが重要」と身を引き締める。

 稲吉社長は「来季は強く愛されるチームを編成し優勝してもらい、何年後かにはJ1で優勝してしまうような奇跡を起こせたら」と話す。宮野社長は地域リーグからJ1チームのエースFWとなった藤本選手(ヴィッセル神戸)を例に出し「常々目標はJ1優勝と言ってきた。何が起きてもおかしくないのがサッカー界。全クラブ中一位になることは不可能ではない」と前を見据える。

 役員などの新しい陣容については、NOVA社から常勤、非常勤の役員が選任される見込み。11月の臨時株主総会での承認を経て決定される。

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