来館者のお薦め本を紹介する取り組み「ブックツリー~みんなで育てる読書の木~」が現在、岩手県立図書館(盛岡市盛岡駅西通1)で行われている。
20年間を雑誌で振り返る展示。盛岡のタウン誌やミニコミ誌も並ぶ
同館は施設の老朽化などの理由で、2006(平成18)年5月8日に岩手公園(現・盛岡城跡公園)内から「いわて県民情報交流センター アイーナ」(現・キオクシア アイーナ)内に移転。今年で移転20周年を迎え、4月から記念の取り組みやイベントを行っている。
「ブックツリー」もその一つ。発案した同館職員の高橋惠子さんは「展示のように見てもらうものだけではなく、来館者の皆さんが興味を持って参加できるもの、交流できるものはないかと考え、皆さんに『推しの本』を教えてもらおうと思い付いた」と話す。
今回は館内3階の吹き抜け壁面に木の幹と枝を模した展示場所を設置。花や葉、開いた本などの形のカードを用意し、来館者のお薦めの一冊や思い出の一冊をメッセージと共に記入してもらう。カードは総合カウンターで預かり、木に芽吹いた葉や花のように展示場所に飾り付ける。集まったカードを栄養にして、来館者と一緒に読書の木を大きく育てようと「ブックツリー」と名付けた。
4月から始めて、ブックツリーには絵本から小説、実用書、図鑑、専門書までさまざまな本の名前が並ぶ。カードに書かれた本で館内に蔵書があるものはブックツリーのそばに展示して紹介している。「想像以上に集まっている。図書館に来る人はやはり本好き。皆さんにお薦めだと伝えたい一冊があるんだなと感じている」と高橋さん。
現在開催中の20周年企画はそのほか、20年間を雑誌で振り返る展示や、2006年の文学賞を振り返る展示を展開している。5月末からは、20年の岩手のニュースを振り返る「岩手ニュース検定」を行う。ブックツリーを含めた企画やイベントへの参加と、本の貸し出しでスタンプを集めるスタンプカードも発行中。スタンプを20個集めた来館者にはオリジナルクリアファイルを贈呈する。
企画担当者の渡美知子さんは「移転20周年を皆さんと一緒に祝い、本を通じた交流ができればうれしい」と話す。
開館時間は9時~20時。毎月末日休館(土曜・日曜の場合は前日)。ブックツリーは12月27日まで。