NHK盛岡放送局は10月から、「いわてみんなのうた」第3弾として、柳田久美子さんの「イーハトーブで逢いましょう」を放送している。

　「いわてみんなのうた」は昨年末、NHK盛岡放送局の放送開始70周年を記念して始まった企画。トップバッターの清心（きよみ）さんから今年4月、「たらりら」を歌うunderpath!（アンダーパス）にバトンタッチ。幼稚園や保育園で園児たちが歌うなど、子どもたちを中心に人気を博した。

　第3弾として引き継ぎ「イーハトーブで逢いましょう」を歌う柳田久美子さんは、盛岡出身のシンガーソングライター。2001年、高校3年生の時にインディーズ・デビュー。独特の世界観が人気のフォーク・ロックバンド「サニーデイ・サービス」の曽我部恵一さん氏がプロデュースを努めた。その後2004年8月にメジャー・デビューを果たし、現在もライブ活動を中心に活躍している。

　今作について、柳田さんを起用したNHK担当者は「前作『たらりら』は、どちらかというと子どもたち向けの楽曲だった。今回は『たらりら』世代から少し大人の、岩手の若者に向けた応援ソング。同世代の柳田さんだからこそ伝えられる、等身大のメッセージを歌にしてほしい』、とお願いすることにした」と話している。「気がつくとそばにいるような、穏やかに心に残る曲になってほしい。若い人だけでなく、自分の青春時代を思い出したり、子どもたちと重ねたりしながら幅広い年代の人に聴いてもらえたら」とも。

　映像には歌のコンセプトに合わせ、和菓子職人や漁師など「岩手で頑張る若者たち」の写真が画面を飾る。「被写体と同世代の方を」と撮影には盛岡在住のカメラマン、沼田桃子さんがスチール撮影を担当した。

　放送は平日月曜～金曜日、総合テレビ＝10時55分～、教育テレビ＝8時10分～／16時15分～、ラジオ第1・FM＝11時55分～（いずれも5分間）で、半年間の放送予定。担当者は「今後も第４弾、第5弾と続けていきたい。視聴者と一緒に曲をつくる『参加型』のみんなのうたも企画したい」と話している。