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ヘラルボニーが世界的広告賞受賞を知事に報告 岩手に根付き、世界とつながる

達増知事(中央)の元を訪れた松田文登さん(右)、翔太さん(左)

達増知事(中央)の元を訪れた松田文登さん(右)、翔太さん(左)

 障害のある作家のアート作品のライセンス事業などを手がける「ヘラルボニー」(盛岡市開運橋通)が6月17日、世界的広告賞「The One Show 2026」の受賞を達増拓也知事に報告した。

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 同社は2018(平成30)年に盛岡で設立。知的障害のある作家とライセンス契約を結び、アート作品をファッションブランド、建築物、公共デザインなどに展開し、企業とのコラボレーション収益を作家に還元する事業を行っている。

 「The One Show」はニューヨークで1975年に設立された広告賞で、世界三大広告賞の一つとしても知られる。同社が受賞したのは、「IP&プロダクトデザイン部門」の部門最高賞「ベスト オブ ディシプリン ペンシル」。障害のある作家の作品を「IP(知的財産)」として管理・ライセンス化することで、作家の権利を守りながら持続可能なビジネスとし、一つの文化や創造性として社会に届けるという事業全体が評価を受けた。中でも、他社との連携を通じた取り組みが高く評価されたという。

 17日には同社共同代表の松田文登さん、自閉症があり会社設立のきっかけになった兄の翔太さん、両親らと共に岩手県庁を訪問。5月に行われた授賞式の映像を見せ、現地での様子を伝えた。

 同社は昨年、広告・マーケティング業界の国際賞で、同じく世界三大広告賞の一つ「カンヌライオンズアワード」で受賞した。「この賞をきっかけに世界を目指したいという思いが生まれ、世界中の作家と一緒に事業に取り組んできた」と文登さん。翔太さんや家族と共に授賞式の壇上に立ったことを振り返り、「兄から始まったヘラルボニーが世界で評価を受けたこと、一緒に壇上に立てたことがうれしい」と笑顔を見せた。

 達増知事は「世界トップ級の賞を岩手に拠点を置く企業が受賞したことは誇りである。皆さんのこれまでの積み重ねがあり、必然的な評価であるとも感じている。皆さんの活動が県民へ波及し、『自分もやってみよう』と立ち上がってくれるような流れが生まれればと思っている」と伝えた。

 文登さんは「世界中には多様な人がいて、生きづらいなとか難しいなとか葛藤を抱えている人がいる。ヘラルボニーが存在することで、それが強みに変わっていく、ありのままの生き方が肯定されていく、そのための『装置』がヘラルボニーだと思っている。岩手に根付くという意思と、岩手に拠点を置き続けるという覚悟を強めていく」と意気込む。

 同社は4月に世界三大広告賞のもう一つ「Clio Awards」でも2部門でブロンズを受賞した。「The One Show 2026」と「Clio Awards」の受賞トロフィーは7月末まで「ヘラルボニー」の旗艦店「HERALBONY ISAI PARK」(菜園1)で展示する。

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