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盛岡にカットフルーツギフトの専門店 カットフルーツの世界楽しんで

店名を彫刻したスイカを手に「カットフルーツの世界を楽しんでもらいたい」と呼びかける福徳さん

店名を彫刻したスイカを手に「カットフルーツの世界を楽しんでもらいたい」と呼びかける福徳さん

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 カットフルーツギフト専門店「福りんご」(盛岡市鉈屋町)が5月21日に開店した。

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 店長の福徳絵夢さんは20年ほど青果店に勤めた経験があるフルーツ好き。青果店時代にカットフルーツギフトを取り扱っていたことから、フルーツカットやフルーツに彫刻を施す「フルーツカービング」について知り、自身も教室に通って技術を学んだ。

 カットフルーツの魅力について福徳さんは「フルーツは皮をむいて切る一手間をかけることで食べやすくなり、味覚だけではなく目でも楽しめる。年齢を問わずに食べることができるもの魅力の一つ」と話す。フルーツを切るこつは「とにかく素早く。フルーツが切られていると気付かないうちに仕上げる」とも。

 カットフルーツと青果店を合わせたような店ができないかと考えていた福徳さん。一方、青果店ではカットフルーツ以外の仕事にも取り組まなければいけないことから、カットフルーツに特化したいという思いも持っていた。岩手県内にはカットフルーツの専門店も少なく不安もあったが、「好きなことに挑戦したい」と決意。昨年5月ごろから準備を始め、インスタグラムを通じて開業までの情報発信や自身の作品の投稿を行うと、多くの反響が寄せられた。

 店のコンセプトは「毎日誰かの誕生日」。その日が誕生日の人に向けて丁寧な仕事をしたいという思いを込めた。カットフルーツギフトは完全予約制で、使用する場面や予算、入れてほしいフルーツといった要望を聞きながら、青果店時代の経験を生かし、その時期に食べ頃のフルーツなどを組み合わせて作り上げる。「誕生日」をコンセプトの一つにしているが、それ以外の場面での利用も歓迎だという。

 5月14日には母の日に合わせてプレオープン。事前に予約を受け付けた母の日用のギフトを販売し、好評を得た。「青果店の時は予約を受けて作るだけで、受け取る人の反応を見ることができなかった。今は自分で要望を聞くところから始めて、渡す時に相手の反応を見ることができるのがうれしい。店を始めることができて良かった」と福徳さん。需要がある手応えと喜びを感じているという。

 店名の「福りんご」は、福徳さんの名字と昔からのあだ名「えむりんご」から取った。今後の目標は長く続けること。カットフルーツギフトを作る傍らで、講師としてフルーツカットやカービングの技術も広めることを目指す。福徳さんは「カットフルーツやカービングの世界を知らない人に、この世界を知ってもらうきっかけになれば。見て楽しい、食べておいしいフルーツを味わって」と呼びかける。

 予約はインスタグラムのメッセージと電話(019-681-7577)で、受取日の3日前まで受け付ける。引き渡し時間は11時~17時(時間外応相談)。

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