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「洪水」テーマにオンライン講演会 盛岡で起きる災害に意識を

防災オンライン講演会のポスターには「本当にそうでしょうか?」という問い掛けも

防災オンライン講演会のポスターには「本当にそうでしょうか?」という問い掛けも

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 もりおか女性センター(盛岡市中ノ橋通1)が3月12日、防災オンライン講演会「津波のような洪水~内陸部に住む私たちの危険~」を開催する。

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 防災オンライン講演会は、東日本大震災の発生時期に合わせ、日頃の防災意識を高めようと昨年初開催。近年、建物などを飲み込むほど大規模な洪水が世界的に発生し、甚大な被害が出ていることから、今年は盛岡市民にとっても身近な災害である「洪水」をテーマに選んだ。

 担当者の村上のりえさんは「東日本大震災に関連すると、岩手全県が被災地だと見られている。その一方、沿岸と内陸では想定される被害も、実際の被災状況も、防災意識も大きな違いがある。この時期の防災といえば地震や津波が思い出されがちだが、盛岡だからこそ起こり得る身近な災害をテーマにしたかった。洪水は川のある街に暮らす私たちにとって、いつ起こってもおかしくない」と話す。

 「水難学会」会長で長岡技術科大学大学院教授の斎藤秀俊さんを講師に招き、豪雨による津波のような洪水が内陸部を襲う可能性や、洪水への対策などについて学ぶ。斎藤さんは「特に盛岡市のように内陸にある都市ではいつか起こり得ること。洪水による溺水から自分の命を守るため、一人一人ができることはあるのか、皆さんと一緒に議論できることを楽しみにしている」とメッセージを寄せる。

 参加方法はオンライン会議システム「Zoom」を使用したオンライン参加と、「プラザおでって」3階大会議室での会場参加の2種類。斎藤さんはオンラインでの出演となる。

 同センターは今回の講演会に「災害を自分のこととして捉えてほしい」という強い思いを込める。「盛岡市民は川から良いエネルギーをもらっている一方、危険と隣り合わせ」と村上さん。「大規模な洪水が起きたとき、想定外という言葉がよく使われるが、各地で発生している以上、もう想定外とは言えない。知識を持ち、防災へのアンテナを高く張ることで、自分や大切な人の命を守ることにつながる。『やはり来たな』『あの時の学びを活用しよう』という経験につながれば」と呼び掛ける。

 開催時間は13時30分~15時。参加無料。定員はオンライン=90人、会場=20人。盛岡市在住者を優先する。参加申し込みは「もりおか女性センター」ホームページの申し込みフォームで受け付ける。会場参加の場合は電話申し込み(TEL 019-604-3303)も可能。

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