市民公募型の舞台劇「わたしのじゃじゃ麺」、盛況に終わる

舞台劇「わたしのじゃじゃ麺」のワンシーン

舞台劇「わたしのじゃじゃ麺」のワンシーン

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 「劇団モリオカ」の第2回公演「わたしのじゃじゃ麺」が2月28日・3月1日、盛岡劇場(盛岡市松尾町3)で行われた。延べ3回公演の観客動員数は1,100人で当初の目標を達成。最終公演はほぼ満員の盛況だった。

拍手喝采のカーテンコール

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 同公演は、公募で選ばれた盛岡市民が舞台演劇に取り組む「市民参加型」の文化芸術事業。昨年の1回目は「盛岡冷麺」をテーマに取り上げ、今回も同じく地元グルメの「盛岡三大麺」から盛岡じゃじゃ麺が選ばれた形。

 舞台制作には総勢90人ほどが参加。作年10月に選ばれた約30人の「役者」が、ほぼ初めての芝居に挑んだほか、脚本や演技指導、舞台美術、音響、照明には地元の劇団員らがサポートした。

 物語のモデルは満州のジャージャー麺(炸醤麺)をヒントに盛岡じゃじゃ麺を考案した「白龍(パイロン)」(内丸5)初代店主・高階貫勝さんの一代記。戦時中、満州でのジャージャー麺との出会いから、故郷の盛岡で屋台を引きながら、無口で無骨ながらも店を繁盛店にまで押し上げるまでを描いた。

 同公演実行委員会事務局の長根山明美さんは「前回は短編のオムニバス形式だったが、今回は3部構成の大掛かりな芝居にチャレンジした。役者さんは大変だったと思うが、その分観客との一体感が得られた」と振り返る。

 主演を務めた菅野敦行さんは「仏頂面で無表情な役柄は自分とは『真逆』(笑)。その分、体全体で表現しなければならなかったのが難しかったが、3公演ともカーテンコールがかかったのには、とても感動した」と話す。菅野さんはこれをきっかけに、5月に盛岡の劇団による舞台公演に参加することが決まっているという。

 同事業は来年度も行われる予定。

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