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盛岡の中華料理店が自販機限定のスイーツ販売 おいしくフードロス解消に

イチゴをふんだんに使った「けずりいちご」

イチゴをふんだんに使った「けずりいちご」

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 中華料理店「中華料理 正華(せいか)」が現在、盛岡市内の農家「桜木農園」のイチゴを使った「けずりいちご」を店舗敷地内の自動販売機で販売している。

自動販売機には食べ頃を紹介するPOPも

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 正華は今年の4月末から店舗敷地内など県内3カ所にオリジナル自動販売機を設置し、冷凍の中華総菜を販売しているが、次の展開を考え新たな商品の導入を検討していた。社長の星川一馬さんは「自販機自体は評判の良い状態が続いているので、次は話題性や商品力を一層高めていくフェーズ。夏なので何か冷たくて甘いものはどうかと考えていた」と話す。

 両者がコラボレーションするきっかけとなったのは、盛岡市が主催する商品開発に興味のある事業者と盛岡産農畜産物生産者とのマッチングイベント。イベントを通じ、桜木農園のイチゴを知った星川さんは、中でも規格外イチゴの活用に着目。フードロスの削減や新しいスイーツの開発という点で両者の考えが合致し、コラボレーションを決めた。

 「けずりいちご」には冷凍した規格外イチゴを使用。冷凍イチゴを削り、練乳とバニラアイスと共にカップに入れた。甘酸っぱいイチゴの風味と味の変化を楽しんでもらおうと、上の部分はイチゴのみにし、食べ進めると練乳やアイスが出てくるように工夫した。商品は予想を上回る好評で、これまでに3000個以上を売り上げたという。

 「正華の自動販売機は、発想力や面白さも売りにしている。これからもコラボレーションやフードロス削減につながる取り組みを続けたい」と星川さん。「まずは桜木農園のイチゴのおいしさを味わってもらいたい。おいしく食べてもらいながら、その背景にあるフードロス削減の取り組みも知ってもらえれば」と呼びかける。

 価格は500円。正華みたけ店と向中野店の自動販売機で取り扱う。期間限定で終了時期は未定(冷凍イチゴの在庫や天候による)。最新情報はSNSで発信する。

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