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盛岡の吹奏楽団が3年ぶりに有観客コンサート 星座のように気持ちをつなげて

22日の本番へ向けて練習するパシフィック・ブラス・オルケスタの皆さん

22日の本番へ向けて練習するパシフィック・ブラス・オルケスタの皆さん

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 盛岡を中心に活動する吹奏楽団「PacificBrassOrquesta★(パシフィック・ブラス・オルケスタ)」が5月22日、都南文化会館大ホールで「Pacific Brass Orquesta★ Concert2022 STAR」を開催する。

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 同楽団は2003(平成15)年に設立。毎年春にコンサート、秋には音楽祭を開いているほか、吹奏楽コンクールへの出場、地元のイベントでの演奏などの活動を続けてきた。2020年からは新型コロナウイルス感染症の影響を受け、思うように活動できない期間が続いている。

 団長の司東真子さんは「ホールが休館して練習に使えない、演奏機会もない、団員が一度に集まれない。これまでも何かの理由でコンサートやコンクールが中止になったことはあるが、ここまで活動を制限しなければいけなかったのは初めのことだった」と振り返る。

 さまざまな制限がある中でも、楽団の活動を大きく止めないように工夫。練習時には状況によっては楽器の分類ごとに集まって人数を絞り、検温など感染対策を徹底している。オンラインコンサートの動画配信や、曲のリクエストを募っての演奏動画投稿など、音楽を届け続けてきた。観客を入れての春のコンサートは2019年以来、3年ぶりとなる。

 今回のコンサートは「STAR」と題し、テーマを「星々とスターの吹奏楽」とした。星や銀河にまつわる名曲や1950年代~1980年代の往年のスターの曲を特集する。「スター」には人気者という意味だけではなく、「コロナ禍の中でも明るい気持ちにしてくれる星のような人や音楽への思い」も込めているという。

 「演奏曲目の中でも、地元の作家・宮沢賢治が作った曲を地元の私たちが奏でる『星めぐりの歌』はぜひ聞いてもらいたい」と司東さん。「楽団を応援してくれる皆さんいるから、苦しい状況でも活動を続けてこられた。星のような人や音楽があるから頑張ることができる。当日は演奏する私たちの気持ちと、皆さんの心を星座のようにつなげて、一緒に楽しむ演奏会にしたい」と呼びかける。

 13時開場、14時開演。入場無料だが、電子チケット販売サイト「teket(テケト)」からのオンライン予約か、市内公民館などに設置するチラシに記載する入場整理券が必要。

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