盛岡市が5月9日から、市内の宿泊施設を利用したときの宿泊料の一部を割引する「盛岡の宿応援割事業」を実施している。

　同事業は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて宿泊客が減少している市内宿泊施設への支援策として、2020年度から一定の期間と割引数を設けて行っているもの。感染者の増加を受けて中止する時期もあったが各年度とも予定の割引数に達し、早期に終了となる宿泊施設も多く、利用者から好評を得ている。

　本年度は割引額の上限と利用対象者を変更。利用対象者は東北6県と北海道の居住者とし、事業に参加する市内の宿泊施設を利用した場合、一人当たり2,000円を上限に宿泊料金を割引する。割引となる宿泊料金は、素泊まりほか食事の提供を含む各施設の宿泊利用者を対象とした料金とし、消費税・地方消費税・入湯税のほか、アルコール類などの費用は含まない。

　宿泊利用者は事前に宿泊を希望する施設へ「盛岡の宿応援割」を利用することを伝え、利用条件、割引の適用の可否、割引額、利用料金などについて確認してから宿泊予約を行う。宿泊時には各施設で所定の申込用紙に利用者全員の必要事項を記入。運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類と、新型コロナウイルスワクチン接種済み証か検査結果が陰性のPCR検査等の検査結果通知書を全員分提示する。提示できるものと条件は市のホームページに掲載する。

　参加宿泊施設や参考料金などは市のホームページに掲載するが、宿泊プランや料金、予約方法などは施設ごとに扱いが異なるため、最新情報の確認は施設へ直接問い合わせが必要となる。

　市観光課の担当者は「これから、緑あふれる盛岡の魅力がより輝く季節となるので、この機会に観光に訪れてもらいたい。盛岡市民の皆さんにも、新たな盛岡の魅力の発見にもつながると思うので、利用してもらえれば」と呼びかける。

　実施期間は9月30日宿泊分まで。