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盛岡・シェアオフィス「Toast」入居者募集 交流から新たな仕事が生まれる場へ

「Toast」の概要や模型が並ぶ一角

「Toast」の概要や模型が並ぶ一角

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 盛岡市内を拠点とする企画デザイン事務所「homesickdesign(ホームシックデザイン)」が現在、シェアオフィス「Toast(トースト)」(盛岡市菜園1)の開所に向けて入居者を募集している。

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 場所は、「パルクアベニューカワトク 別館Cube-II」の地下1階にある「盛岡という星で BASE STATION」の一角。「盛岡という星で BASE STATION」は、盛岡市が関係人口の創出や、移住・定住の促進などを行う事業「盛岡という星で」プロジェクトの交流拠点として今年7月にオープンし、「homesickdesign」はプロジェクトのディレクションなどを担当している。

 シェアオフィスの特徴の一つが「人が集まり、交流が生まれる場」であること。隣接する「BASE STATION」内には市役所職員や高校生・大学生、イベント参加者、一般企業などが訪れるほか、「カワトク」の職員、利用客も立ち寄る。シェアオフィスの入居者を含め、施設に足を運ぶ人との出会いを通じ、新しい仕事や交流、コラボレーションが生まれる場所として活用し、若手クリエーターやエンジニアなどの入居を想定している。

 もう一つの特徴は、「オープンなスペース」であること。シェアオフィスの入り口には透過性のある仕切りを使い、外からオフィス内の様子が見えるほか、入居者は「BASE STATION」内の共有スペースも利用可能。入居者同士だけではなく、入居者以外も関わりやすい環境をつくり出している。

 「Toast」という名前は、もともと同事務所が運営するギャラリー「Cyg art gallery(シグアートギャラリー)」に隣接していたレンタルスペースから取っている。「homesickdesign」代表の清水真介さんは「名前の由来は生活に寄り添うようなカジュアルな存在でありたいという思い。この思いがシェアオフィスのコンセプトにも近かった」と言う。ギャラリーの移転に伴い、レンタルスペースとしての役目は終えていたが、シェアオフィスの名前として復活させた。

 清水さんは「トーストは焼いたパンを切ってさらに焼き上げるもの。既存のものを変えるという視点では、クリエーターが集まるオフィスとして相性がいい名前だと思っている。トーストは誰とでも話せる会話のネタでもあるので、そこから生まれる交流のタネにしてもらえれば」と話す。

 シェアオフィス内には企業などが個別に入居する「個室スペース」と、専用デスクと鍵付き専用シェルフ付きのA席が4席、専用デスクのみのB席が7席あり、A席・B席の入居者を募っている。入居を希望する場合、個別の面談を行うためメールでの申し込みが必要となる。

 現在は月額料金での利用のみだが、今後は月額以外での利用方法も検討。12月下旬の開所、2022年からの本格稼働を目指す。

 清水さんは「時代が変化して、オンライン上で仕事やコミュニケーションが完結し、人と会うことやどこかへ出向くこと自体が減ってきた。それも素晴らしいことだけど、オフラインでつながることもやはり大事。百貨店の一角にあるというのもユニークなシェアオフィスなので、利用を考えてもらえれば」と呼び掛ける。

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