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盛岡市遺跡の学び館で「装身具」のテーマ展 装う意味の変化に歴史感じて

縄文時代のくしから江戸時代のかんざしまでが並ぶ展示室

縄文時代のくしから江戸時代のかんざしまでが並ぶ展示室

 盛岡市内の遺跡から出土した装身具(アクセサリー)を取り上げるテーマ展「装身-縄文時代の魔除(よ)けから現代の自己表現へ-」が現在、盛岡市遺跡の学び館(盛岡市本宮)で開かれている。

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 市内の遺跡からはさまざまな時代の装身具が見つかっている。同展では、装身具を時代ごとに展示し、身に着ける物の素材や意味の変化から、それぞれの時代の人々の願いや社会的背景を紹介する。

 展示は3章構成で、1章では「魔除けと祈り」と題して縄文時代の装身具を紹介。イヤリングやピアスのような耳飾り、土でできた腕輪や土面などが並ぶ。同館担当者の今松佑太さんは「この時代のアクセサリーは、魔よけや身を守るお守り、儀式のために使われていたと考えられている。自然と共存していた時代、人間の力が及ばない事象に対し、祈るための意味もあったと思われる」と話す。このほか、同章ではひもを通して身に着けていたとみられる穴が開いたヒスイ玉や、当時の装いを表していたとも考えられている遮光器土偶の複製などを展示する。

 2章は古墳・奈良・平安時代の装身具を紹介。市指定有形文化財の「大道西古墳出土 蕨手刀(わらびてとう)」などを展示し、装身具が権力を示すための物に変化したことを示す。当時の日本で作られていなかったガラス玉を使ったアクセサリーからは外国からとの交流や、貴重な物を手に入れた人の身分を読み取れる。墓から出てきた物が多く、装身具は埋葬された人の身分を示す資料にもなるという。

 3章は江戸時代の「美しさの体現」と題して江戸時代のかんざしやきせる、鏡などの装身具を、市指定有形文化財「大国神社献額(けんがく)」や浮世絵といった当時の装いが描かれた資料と共に展示する。考古資料を扱う同館で浮世絵や絵画献額の歴史民俗資料が並ぶのは珍しいという。今松さんは「絵に描かれた姿と、実際に出土した物が同じだというのを見てもらいたい。この時代になると、装身具は個性や美しさを表す物に変化し、現代に少し近づいてくる」と話す。

 7月12日13時30分からは関連の学芸講座「盛岡の装身文化」を開催。展示されている出土品を紹介しながら、テーマ展について職員が詳しく解説する。参加費は300円。定員は80人。ウェブフォームなどで申し込みを受け付けている。

 今松さんは「現代では個性の表現、地位を示す、身を守るなどいろいろな意味合いで装身具が発展している。昔の人がどんな思いで身に着けていたか想像したり、私たちが今身に着けている物が遠い未来で『不思議な装身具だ』と研究されるかもしれない世界を思い浮かべたりして、歴史を感じてもらえれば」と呼びかける。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。月曜・毎月最終火曜休館。入場料は一般=300円、高校生=200円、小中学生=100円(盛岡市内の小中学生は無料)。9月23日まで。

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