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盛岡でミニチュア写真家・田中達也さん作品展 小さな「見立ての世界」楽しんで

田中さんの代表作「新パン線」が「わんこそば」のお椀の山を駆け抜ける

田中さんの代表作「新パン線」が「わんこそば」のお椀の山を駆け抜ける

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 盛岡市民文化ホール展示ホール(盛岡市盛岡駅西通2)で7月14日、「MINIATURE LIFE(ミニチュア・ライフ)展~田中達也 見立ての世界~」が開幕した。

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 同店はミニチュア写真家で見立て作家の田中達也さんによる作品展。田中さんは日用品とジオラマ用の人形を使って、身近なものを別なものに見立てた写真作品を2011年から毎日インターネット上で発表している。高いクオリティーや思わず笑ってしまう独自の作風が世界中から人気を集め、2017年のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックにも起用された。

 東北での作品展は今回が初めて。開幕に先駆けて行われたオープニングセレモニーで田中さんは「盛岡に来るのも初めて。近隣地域からのアクセスも良い会場なので、他県からも足を運んでもらいたい」と話し、「展示には岩手・盛岡らしさを盛り込んだ。次から次へとアイデアが入ってくるような自分の考え方のスタンスと、盛岡名物のわんこそばが少し似ている気がする」とも。

 同店では代表作から新作まで約100点を展示。「workers」「sports」「adventure」「World travel」など作品の場面や世界観に合わせて11のテーマに分かれる。代表作の「新パン線」と「帰り道」には盛岡らしさを加え、パンを新幹線に見立てた「新パン線」には「わんこそば」のおわんを山に見立てた風景が登場し、畳のへりを道に見立てた「帰り道」は、親子の人形の代わりに宮沢賢治風の人形が道を歩く。「ひよっこ」のタイトルバックに登場したミニチュアを飾るコーナーには実際のカメラアングルを体験できる仕掛けも設ける。

 同店は一部の作品を除き、全て写真撮影が可能。田中さんは「私が普段している作業を体感してもらえると思う。色々な角度で作品を見て、自分なりに面白いアングルを探りながら楽しんでほしい。たくさん写真を撮ったら、SNSなどに投稿して口コミで面白さを広めて」と呼び掛ける。

 展示時間は10時~17時(入場は16時30分まで)。入場料は、一般・大学生=1,000円、小中高校生=800円。9月20日まで。月曜休館。

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