岩手の減塩しょうゆが書店とコラボ 本棚から地域へ健康呼び掛け

料理関連の書籍と一緒に本棚に違和感なく並ぶデザインが特徴

料理関連の書籍と一緒に本棚に違和感なく並ぶデザインが特徴

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 醸造メーカー「浅沼醤油(しょうゆ)店」(盛岡市中ノ橋通1)と「さわや書店」が減塩対策しょうゆ「減塩新書 いわて健民」を開発し、6月23日から書店店頭での販売を始める。

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 同商品は、昨年12月に発売した「いわて健民」のパッケージを変更したもの。「いわて健民」は県内のしょうゆメーカー5社が協力して手掛け、一般的な濃い口しょうゆに比べて塩分を25%減らしたほか、塩分の対外排出を促すカリウムを加えることで従来のしょうゆと変わらない味を実現したという。誰もが手に取りやすいよう、キャラクターを用いたポップでかわいらしいパッケージで販売している。

 一方で、「減塩」や「脳卒中」というテーマには堅苦しさがあり普及しづらい状況があるという。そこで、岩手大学とさわや書店が協力し、堅苦しさを生かしたアカデミックな雰囲気で伝える方法を考案。学生が提案したデザインの中から、辞書をモチーフにしたラベルデザインを採用し、固いテーマが自然となじみやすい書籍風に仕上げた。

 デザインコンセプトは箱入りの辞書や全集。ラベルの正面は背表紙のように商品名が書かれ、本に巻かれている帯をイメージした「塩分摂取を減らせる決定版」というコメントが付いている。ラベル側面には書籍の奥付のような表示がデザインされ、「普段から本を読む人なら思わず笑ってしまうような細かい工夫がされている」という。

 書籍風のデザインは書店にもなじみ、今後は健康や料理に関係する書籍と組み合わせた販売なども考えているほか、学生手作りのPOPや啓発活動によるPRも行う予定。

 さわや書店の栗澤順一さんは「地域に根付いた書店として、県民の健康や生活習慣の改善に協力できないかと考え、協力を申し出た。書籍と合わせて、皆さんに伝わりやすい方面から減塩を呼び掛けたい」と話す。

 価格は350円。県内のさわや書店各店で取り扱う。7月2日には盛岡駅ビルフェザン内の「さわや書店ORIORI」で試食会も行う。

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