岩手県陸前高田市を拠点に事業を展開する株式会社仁藝(代表取締役:岡田勝太)は、ヒューマノイド(人型ロボット)と地域が共に暮らす新事業「KYO-SEI(ヒューマノイドとの共生事業)」を開始しました。その第一歩として、人型ヒューマノイド「Booster K1 edu」を地域に迎え、陸前高田市の暮らしの中でどう活かせるかを探る実証導入を始めました。
特徴は、ヒューマノイドをはじめとするロボットを「便利な道具」としてではなく、住民が愛着を持って“一緒に育てていく”暮らしの仲間として地域に迎える点です。そこで生まれる関係性を土台に、ロボティクス技術で農村の暮らしを豊かにし、持続可能性を高めていくことを目指します。

人型ヒューマノイド「Booster K1 edu」の初披露を記念して撮影
■ 背景:ロボットを「道具」ではなく「暮らしの仲間」として
近年、国内外でヒューマノイドをはじめとするロボットの開発が急速に進み、社会のなかでどう活かすかが問われる段階に入りつつあります。一方で、ロボットは「便利な道具」として語られることが多く、人とどんな関係を結んでいくのかという問いは、まだ十分に語られていません。
農村をはじめとする地域では、担い手不足や暮らしの持続可能性が大きな課題となっています。仁藝は、こうした地域の現場でこそ、技術と人の新しい関係を試す意味があると考えています。人を置き換えるのではなく、人の仕事や創造性を広げ、暮らしを支える方向へ。ロボットを暮らしの仲間として迎える「共生」を軸に据えたのが、新事業「KYO-SEI」です。
■ 取り組み内容:ヒューマノイドを軸に、陸前高田で実証へ
KYO-SEIの第一歩として、仁藝は陸前高田市を舞台に、人型ヒューマノイド「Booster K1 edu」を中心に据え、地域でどう活かせるかを探る実証導入を開始します。
中心となるのは、人とコミュニケーションがとれる方向で開発が進む人型ヒューマノイド「Booster K1 edu」です。人と関わり合う存在として、地域の暮らしの中でどんな役割を担え、どんな関係を結べるのかを確かめていきます。あわせて、すでに導入している、屋外での活動などを補う犬型Unitree Go2(四足歩行)も活用し、人とロボットの距離感や関わり方、そして地域の暮らしの中での役割を多面的に確かめていきます。
研究室の中ではなく、本物の暮らしの現場で技術と人の関係を確かめること。そして、地域や人に合った活かし方を一つひとつ見極めながら、住民が愛着を持って“育てる”感覚で関わっていける関係をつくること。この二つを大切に進めていきます。

ヒューマノイドとの交流を楽しむ地域住民
■ 今後の展望:地域で「育てる」関係を土台に
仁藝が目指すのは、ヒューマノイドを単なる便利な機械として導入することではありません。地域の人々が愛着を持って育て、暮らしの仲間として受け入れていく―ー
そんな関係性を土台に、ロボティクス技術で農村の持続可能性を高めていく事業へと、KYO-SEIを育てていきます。
まずは、ヒューマノイドを人とコミュニケーションがとれるモデルとして地域の中で育てていくことに取り組みます。そのうえで、今後は海外の方との交流、一次産業などで活躍してもらうことを想定しています。まずイベントをはじめとするさまざまな場でのお披露目の機会を増やしていきます。
また、地域に迎えるヒューマノイドには名前をつけ、地域の中で“育ち”、できることが少しずつ増えていく日々を、SNSを通じて発信していく予定です。技術が地域に根づいていく過程そのものを、多くの方々と分かち合っていきます。(下記に記載)
■ 代表コメント(代表取締役・岡田勝太)
「私たちの世代は、生まれたときから『ドラえもん』を見て育ちました。その魅力は、便利な道具を出してくれること以上に、どこか愛嬌があって、憎めない――
そんな“一緒に暮らす友人的な家族的な存在”だったことにあると思います。ロボットを、便利だからそばに置く道具としてではなく、暮らしの中で関係を結ぶ社会的な存在として捉え直したい。ヒューマノイドが当たり前になる社会を、私たちはどう迎えるのか。その問いに、地域の現場から答えを探していきます。目指すのは、なんでもできる万能なロボットではありません。『ポケットモンスター』のように、個性豊かなロボットたちが、それぞれの持ち味を活かして地域の担い手となり、人と一緒に学び、育っていく。そんな未来を、陸前高田から育てていきたいと考えています」

株式会社仁藝 代表取締役 岡田勝太とヒューマノイド「ぶーちゃん」
■ 新事業「KYO-SEI(ヒューマノイドとの共生事業)」について
農村から、人とロボットが共に生きる生態系をつくることを目指す事業です。企業や開発者と連携し、地域や人に合った技術の活かし方を見極め、導入から定着までを地域とともに設計していきます。

Booster K1 edu(人型ヒューマノイド)
人とのコミュニケーションがとれる方向で開発が進む人型ロボット。地域の暮らしの中での関わり方を探ることが最初の実証導入となります。
地域の子どもたちがboosterから想起し「ぶーちゃん」と名付けました。ぶーちゃんの日々は以下のSNSで更新されます。
Instagram:https://www.instagram.com/kyosei.ningei
X:https://x.com/boochan0429
■ 株式会社仁藝について
仁藝は、岩手県陸前高田市を拠点に、日本のローカルと世界をつなぐことを軸として2025年8月に設立した会社です。認定NPO法人SETの15年にわたる実践をもとに、人と人の出会いから新しい可能性が生まれる環境づくりに取り組んでいます。現在は3つの事業を展開しています。
- EK-KYO(越境コーディネート事業):海外から日本のローカルへ、人の流れをつくる事業。その土地の「見えない日常」に深く入り込む越境プログラムの企画・運営と、地域団体の海外ネットワーク構築支援を行っています。
- SOU-HATSU(創発事業):社会をよくする取り組みに、資金の流れをつくる事業。現場力を活かした企業のIR支援と、地域で活動する団体・プロジェクトへの伴走支援事業
- KYO-SEI(ヒューマノイドとの共生事業):農村から、人とロボットが共に生きる生態系をつくる事業
また、AIを活用したアプリ・Webサービスの開発も手がけています。これまでコスト面で実現が難しかった開発も、AIの活用によって手の届くものになりました。仁藝は、一人ひとり、そして地域ごとの実情に合わせたかたちで、必要なツールを提案・開発支援を必要に応じて行なっています。
■ 会社概要
会社名: 株式会社仁藝(NINGEI.inc)
設立: 2025年8月27日
所在地: 岩手県陸前高田市広田町
代表取締役: 岡田 勝太
事業内容: EK-KYO(越境コーディネート)/ SOU-HATSU(創発・共創プロデュース)/ KYO-SEI(ヒューマノイドとの共生)
公式サイト: https://ningei.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/kyosei.ningei
X:https://x.com/boochan0429

株式会社仁藝のロゴ