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盛岡の土産ブランド「モヤーネ」に新商品 選択肢を増やし、盛岡の良さ広める

「MOYANE」に新たに加わる5つの商品

「MOYANE」に新たに加わる5つの商品

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 土産品を通して盛岡の魅力を伝えるプロジェクト「もりおかおみやげプロジェクト『MOYANE(モヤーネ)』」第2弾5商品の販売が11月1日、始まる。

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 地域商社「manorda(マノルダ)いわて」(盛岡市中央通1)と、岩手県内のデザイナー・クリエーターが参加する団体「岩手アートディレクターズクラブ(岩手ADC)」が2021年、共同で立ち上げた同プロジェクト。新型コロナ禍による土産品需要の低迷を受け、既存商品のリブランドを通して盛岡の魅力を再発見してもらい、新たな需要の創出と消費の促進を目指してきた。「モヤーネ」は、プロジェクトが掲げる合言葉「もりおか、やっぱりいいよね」から取っている。

 第1弾では、市民に広く親しまれてきた菓子製品をリブランディング。観光客からの土産需要だけではなく、市民が贈り物や手土産に使う需要も見られたことで、「第2弾はまだなのか」「洋菓子のラインナップを増やしてほしい」という声が届いたという。

 第2弾には、プロジェクトに賛同した店舗や企業が新たに加わった。プロジェクト向けに一から開発した新商品3つと既存商品を改良・リブランディングした商品2つを販売する。

 新商品3つは、「PanoPano(パノパノ) 盛岡珈琲(コーヒー)物語」「農事組合法人となん 盛岡みのりブラウニー」「KOKU 田山和泉 擬宝珠(ぎぼし)こけし」。既存商品を改良・リブランディングしたのは「花月堂 もりおか石割桜クッキー」「山善 盛岡名物」。

 「盛岡珈琲物語」は、盛岡が「コーヒーの街」と呼ばれることなどにちなんだコーヒー風味のクッキーで、コーヒー豆の形を模している。「盛岡みのりブラウニー」は原料の米粉の100%が盛岡産。パッケージには、「田植えのサイン」として知られ、雪が解け始めた岩手山に現れるワシのシルエットを描いた。「擬宝珠こけし」はプロジェクト初の工芸品で、市内の「上の橋」「下の橋」の欄干に付いている青銅擬宝珠をモチーフにした親指ほどの大きさのこけし。擬宝珠やこけしについて紹介するリーフレットを添えた。「もりおか石割桜クッキー」は桜色のほろほろとした食感のクッキー。「盛岡名物」は、からめ餅・豆銀糖(まめぎんとう)・明けがらすの郷土菓子3つを1つずつ小さな箱入れて詰め合わせた。

 商品を作る過程で事業者とデザイナー、商品を扱う店などの売り場職員が相互にコミュニケーションを取っている点が、モヤーネの大きな特徴になっている。

 「工芸品としてこけしを導入したのも売り場からのアイデア。お土産として工芸品の人気は高いという話を聞いていた」と「manordaいわて」の担当者・佐々木優芙さん。「ラインアップが増えると選択肢が増える。お菓子以外の商品が仲間入りすることや、お菓子のバリエーションの幅を広げることで、盛岡の良い物をもっと広めたい」と意気込む。

 一部商品は10月4日に先行発売。パルクアベニュー・カワトク、らら・いわて盛岡店などで展開していく。

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