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盛岡土産の統一ブランド「モヤーネ」 合言葉は「もりおかやっぱりいいよね」

「モヤーネ」のロゴと第1弾で発売する6つの商品

「モヤーネ」のロゴと第1弾で発売する6つの商品

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 岩手銀行子会社の地域商社「manorda(マノルダ)いわて」と、「岩手アートディレクターズクラブ(岩手ADC)」による共同企画「もりおかおみやげプロジェクト」が10月、盛岡の土産品としての統一ブランド「MOYANE(モヤーネ)」を立ち上げた。岩手ADCは県内のデザイナーやクリエーターらが個人の資格で参加・運営する非営利の会員組織。

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 同プロジェクトのきっかけとなったのが、新型コロナ禍によって長期化している観光客の減少と土産品需要の低迷。その一方、県外からの旅行者は減っているが、県民による県内旅行や、盛岡市民が街を散策する機会は増えている点に着目し、地元での消費と旅行者へ向けた魅力の再発信を行うことで、新たな需要の創出と消費の促進を目指す。

 「モヤーネ」は、ブランドが合言葉として設定する「もりおかやっぱりいいよね」から取っている。「これまでもいいと思っていたけど、『やっぱり』いいよね」と盛岡の魅力を再発見する意味を込めた。ロゴマークは盛岡・岩手の象徴でもある「岩手山」を屋根に見立て、その屋根の中に宮沢賢治のシルエットをイメージしてデザインした「も」を入れて、人の形を表した。

 「モヤーネ」ブランドの第1弾として、市民に広く親しまれてきた老舗事業者の菓子製品を「岩手ADC」に所属する20代の地元デザイナー6人がリブランディングし、新商品として発売する。「manordaいわて」の担当者は「盛岡にはいいものがたくさんあるが、盛岡といえばこれというものは少ない。それを統一ブランドとして発信することで、盛岡のいいものを改めて知ってもらうこと、そして『モヤーネのものなら間違いない』と選んでもらうことを目指す」と話す。

 第1弾で発売するのは、「丸基屋」の「彩双鶴(いろどりそうかく)」、「機屋」の「珈琲(コーヒー)屋のスノーボールクッキー」、「関口屋菓子舗」の「焼酎糖」、「千秋堂」の「もりおか麩(ふ)っこラスク」、「馬ッコ本舗みやざわ」の「チャグチャグ馬ッコ 子馬のポルカ」、「御菓子司 山善」の「ぶどう飴(あめ)」。1事業者に対して地元デザイナーがマンツーマンでデザインを担当している。デザイナーらは実際に店舗へ足を運び、製品の歴史や店舗の思いなどを学びながら商品作りやデザインに取り組んだ。

 一部の商品は「モヤーネ」のために新しく開発。「彩双鶴」は、「丸基屋」で取り扱う盛岡藩主南部家の家紋「向い鶴」の木型を使った落雁「南部双鶴」を一口サイズにし、「もりおか麩っこラスク」も「千秋堂」が販売している麩を使ったラスクに盛岡ならではの「お茶餅味」を加えた。そのほかの商品はパッケージの見直しを行い、「珈琲屋のスノーボールクッキー」は老舗コーヒー店をイメージさせるどっしりとしたデザインにし、「焼酎糖」は淡い色を生かした透明なパッケージを採用。「チャグチャグ馬ッコ 子馬のポルカ」にはチャグチャグ馬コのルートマップを印刷した台紙を入れ、「ぶどう飴」はブドウの粒の形をしたパッケージにした。

 リブランディングでは、既存のファンに興味を持ってもらいながら、新たな客層、特に若者に手に取ってもらうことも狙う。これまで大事にしてきた伝統的な部分は残しつつ、地元のデザイナーが手掛ける地域密着型の取り組みとして今後も継続し、事業者や消費者の声を取り込みながら、進化するプロジェクトとしていく。

 担当者は「事業者、デザイナー、消費者にとってそれぞれ良さが残るプロジェクトにしたい。盛岡に来る人も、贈り物をする人も、受け取って食べる人も、『盛岡、やっぱりいいよ』と思ってもらえればうれしい。手に取って新しさを感じながら、再発見を楽しんで」と呼び掛ける。

 第1弾の商品は11月3日発売。商品は各事業者の店舗のほか、「パルクアベニューカワトク cube-II」1階の壱番館と、「らら・いわて 盛岡店」でも取り扱う。

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