不況の時代だからこそ「啄木かるた」-東京・奥野かるた店が発売

レトロ風のイラストが印象的な「啄木かるた」

レトロ風のイラストが印象的な「啄木かるた」

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 東京・神保町にあるカルタ専門店「奥野かるた店」(東京都千代田区、TEL 03-3264-8031)が4月上旬、「啄木かるた」を発売した。

「啄木かるた」のパッケージ

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 同商品は、盛岡に縁のある詩人、石川啄木の作品集「一握の砂」「悲しき玩具」などから50首を選び、カルタに仕立てたもの。通常カルタは5・7・5・7・7の句だが、啄木の詩はその改行にこだわらない「3行詩」であることから、読み札で下の句にあたる部分を太字にするなど工夫を凝らしたのが特徴。

 レトロ風の絵札の図柄は、盛岡市出身のイラストレーターで、作家の高橋克彦さんとの共著もある吉田光彦さんが手がけた。

 同店スタッフは「石川啄木は全国的にも知名度があり、2年ほど前に盛岡の街を取材するなど、以前から企画していた。3行詩にこだわる啄木の句を尊重したことで、一風変わったカルタに仕上がった」と話す。「不況のこの時代に、生活や病で苦しみながらも生きた啄木の良さを知ってほしい」とも。

 価格は2,625円。岩手県内では東山堂とジュンク堂盛岡店ほか、三省堂、丸善など全国の大手書店で販売している。

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