盛岡に「石割桜タクシー」 専門学生がデザイン

「石割桜タクシー」は1台限定のため、見かけたらラッキーとのこと

「石割桜タクシー」は1台限定のため、見かけたらラッキーとのこと

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 タクシー会社ふるさと交通(盛岡市手代森)は5月14日、ラッピングタクシー「石割桜タクシー」の運行を始めた。

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 同タクシーは同社の依頼を受け、盛岡情報ビジネス専門学校(中央通3)の学生がデザインしたもの。同社ではスポーツチームなどとコラボしたラッピングタクシーは運行していたが、市内の観光地を題材にしたものはなかった。そこで、盛岡を代表する観光名所の一つ「石割桜」の認知度を高めるため、ラッピングタクシーの制作を企画。学生とのコラボは初めての試みとなる。

 同社所長の高屋敷直人さんは「初めは写真にしようと考えていたが、あまりいい素材がなく、イラストを使ってはどうかという話が出た。その時にせっかくなので学生の方にデザインしてもらおうという意見があり、今回のコラボが実現した。乗る人に喜んでもらうだけではなく、見た人にも楽しんでもらい、街を盛り上げる話題となればうれしい」と話す。

 同タクシーは車体両側面、ボンネット、トランクの4カ所にイラストを配置。石割桜のあでやかさ、力強さをイメージし、側面には石割桜を下から見上げたような全体図、ボンネットには桜の枝と花、トランクは桜の花びらが舞い散るデザインとなっている。5月14日の夕方から運行しているが、台数は1台のため、「レア」なタクシーとなっている。

 デザインを担当した同校総合デザイン科総合デザインコース3年の佐野由和さんは「実際に石割桜を見て、リアルな質感にこだわって描いた。細かい所にもこだわっているので、注目してもらいたい」と話す。車体には「盛岡石割桜」のロゴとともに佐野さんの名前も掲載。佐野さんは「学生のうちに自分の名前のついたデザインが外に出て、たくさんの方に見てもらえるのは貴重な機会。本当にうれしい」とも。

 ラッピングタクシーは全国的にも増加傾向にあり、同社でも何らかの形で台数を増やしていきたいという。高屋敷さんは「これからも少しでも楽しい話題を市民の皆さんに届けていきたい。『こういうものはできないのか?』というような面白いアイデアがあれば、提案してもらいたい」と呼び掛ける。

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