◆知ることは、守ること。クマと私たちの、新しい共存ルール。
株式会社昭文社ホールディングス(本社:千代田区麹町、代表取締役社長 黒田茂夫、東証コード:9475)とその子会社である株式会社昭文社(本社:同上、代表取締役社長 川村哲也、以下昭文社)は、近年日本各地において深刻化しているクマ被害の実態と実践的な防衛策をまとめた書籍『さまようクマ、変わる森 正しく怖がるための新しい教科書』(監修:小池伸介)を、2026年5月29日より発売することをお知らせいたします。

<表紙>

<代表誌面>
2025年のクマ問題は、過疎化により
「国土の管理」を放棄した日本の構造的欠陥が露呈したものでした。利便性や利益を最優先してきた社会の副作用が、野生動物の進出という形で噴出。この問題は単なる獣害ではなく、防災や水資源、社会の持続可能性に関わる
国土存続の危機といえます。一時的な駆除に頼るのではなく、人口減少を見据えた将来の国土デザインの中に、野生動物との共生や管理をどう組み込むべきかが問われているのです。
こうした中、今本当に必要なのは
「事実に基づいた冷静な対応である」という視点から、クマに関する第一級の専門家を監修に迎え、本書を企画しました。
本書は、クマが人里へ現れるようになった背景(過疎化や環境変化、アーバンベアの出現)をデータに基づき解き明かし、生態系の頂点に立つクマの本当の姿を解説します。そして、クマ被害が決して他人事ではなくなった現代において、私たちが命を守るためにどう行動すべきか、現実的な指針と実践的な対策を提示します。
巻末には、実践に役立つ保存版の
「クマ対策NOTE」も収録。クマの活動が活発化していく今の時期に、自治体、対策関係者、個人やコミュニティがしっかりと手を携えて対策をとるための必読の書です。
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なぜ日本はクマに揺れているのか?(Chapter 1)
2025年に激増した
人身被害や
農業被害、
出没件数などの客観的データを集約。なぜ今、これほどまでに社会問題化しているのか、その「脅威の現在地」を数値グラフ等から冷静に紐解きます。

<「数字で見るクマの脅威」ページ例>
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パワー・一生・習性・冬眠するワケ……クマのことが知りたい(Chapter 2)
時速50kmで走る俊敏性や、鉄筋をも曲げる強靭な腕力といった規格外の身体能力から、優れた知力、冬眠のメカニズムまで。敵を正しく恐れ、対策を講じるために、まずはクマの圧倒的なポテンシャルを徹底解剖します。

<「クマの身体能力」ページ例>
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日本におけるクマと人の歴史(Chapter 3)
かつて日本人はクマとどう向き合ってきたのか。アイヌ民族の信仰やマタギの文化といった精神的な共存の歴史から、
「三毛別羆事件」などの語り継がれる惨劇、そして鳥獣保護法の変遷まで、人間とクマの「境界線」がどう引かれてきたのかを振り返ります。

<「マタギとクマ」>
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クマはなぜ森を出るのか?(Chapter 4)
クマの出没を左右する
「ドングリの豊凶サイクル」に加え、地方が抱える深刻な
「里地里山の荒廃」を可視化。人間と自然の緩衝帯(バッファーゾーン)が失われたことで誕生した、人を恐れないニュータイプ
「アーバンベア」出現の構造的メカニズムに迫ります。

<「ドングリの豊凶がきっかけで変わるクマたちの行動」>
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人とクマの攻防最前線―被害と対策のリアル(Chapter 5)
激化する被害に対し、最前線の現場はどう動いているのか。市街地での
「緊急銃猟」の導入や自衛隊派遣の実績から、ドローンやAIを活用した最新の監視システム、軽井沢町でのベアドッグによる
「学習放獣」まで、全国の自治体におけるリアルな試行錯誤を追います。

<「導入された緊急銃猟と実施状況」>
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人とクマの共存への提言(Chapter 6)
北米など海外の先進的な共存モデルを参考にしつつ、日本が今後進むべき未来のロードマップを提言。クマの生息域と人間の生活圏を明確に分ける
「科学的ゾーニング管理」の導入や、専門家(ガバメントハンター)の育成など、感情論を排した持続可能なルールづくりを提示します。

「科学的ゾーニング管理の導入」>
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いざという時に命を守る!「実践 自分でできるクマ対策NOTE」
「死んだふりをする」「走って逃げる」といった誤った俗説を正し、遭遇を未然に防ぐ方法から、万が一出会ってしまった場合にとるべき行動、致命傷を避けるための
「防御姿勢」、クマ撃退スプレーの正しい使い方まで、イラスト付きで分かりやすく図解。さらに、個人だけでなくコミュニティ全体で取り組むべき防除策も網羅しています。

<巻末保存版「実践 自分でできるクマ対策NOTE」表紙>

<「実践 自分でできるクマ対策NOTE」ページ例1>

<「実践 自分でできるクマ対策NOTE」ページ例2>
|| 登山、キャンプ、渓流釣りなど、アウトドアレジャーを愛好するすべての人
|| クマの出没情報が寄せられている地域にお住まいの方、通勤・通学される方
|| 自治体の鳥獣害対策担当者、防災担当者、警察関係者
|| 農林水産業、畜産業、養蜂業などに従事されている方
|| 野生動物との共生や、里山保全、環境問題に関心のある方
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Chapter 1 なぜ日本はクマに揺れているのか?
◆数字で見るクマの脅威 ◆2025年度のクマによる死亡者発生事件簿 ◆農業・林業・畜産業被害の実態 ◆激増する捕獲数と捕殺数 ほか
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Chapter 2 パワー・一生・習性・冬眠するワケ……クマのことが知りたい
◆ヒグマとツキノワグマの特徴 ◆身体能力ポテンシャル(体格・視覚・腕力・知力) ◆クマの一生と1年 ◆冬眠のメカニズム ◆クマの食べ物 ほか
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Chapter 3 日本におけるクマと人の歴史
◆アイヌ民族とクマ ◆マタギとクマ ◆語り継がれるクマ被害(三毛別羆事件など) ◆保護と管理の歴史 ほか
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Chapter 4 クマはなぜ森を出るのか?
◆ドングリの豊凶と行動変化 ◆進行する里地里山の荒廃 ◆アーバンベアの出現 ◆レポート:マタギという生き方 ほか
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Chapter 5 人とクマの攻防最前線―被害と対策のリアル
◆緊急銃猟の実施状況 ◆自衛隊派遣の実績 ◆情報発信の現実 ◆自治体による対策事例(知床、札幌、富山、兵庫、長野など) ◆レポート:ベアドッグを活用した軽井沢の挑戦
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Chapter 6 人とクマの共存への提言
◆欧米の対策事例 ◆科学的ゾーニング管理の導入 ◆専門家の育成と配置 ◆「撃つ」ことへの合意形成 ◆クマ被害対策ロードマップ ほか
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巻末保存版:実践 自分でできるクマ対策NOTE
◆出会わないための防衛策 ◆出会ってしまったら ◆防御姿勢 ◆コミュニティで取り組む対策 ◆クマ対策クイズ ほか
小池 伸介(こいけ・しんすけ)
1979年、名古屋市生まれ。東京農工大学大学院農学研究院教授。博士(農学)。専門は生態学。主な研究対象は、森林生態系における生物間相互作用、ツキノワグマの生物学など。東京都奥多摩、栃木県、群馬県、神奈川県などにおいてツキノワグマの生態や森林での生き物同士の関係を研究。NGO日本クマネットワーク代表。
著書に『森と生きる。ツキノワグマのすべて』(文一総合出版)、『クマは都心に現れるのか?』(扶桑社)など多数。
商品名 :
『さまようクマ、変わる森 正しく怖がるための新しい教科書』
体裁・頁数 :A5判、本体160頁
発売日 :2026年5月29日
全国の主要書店、オンラインストアで販売
定価 :2,200円(本体2,000円+税10%)
出版社 :株式会社 昭文社
↓本リリースのPDFはこちらからダウンロードしていただけます。
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