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盛岡市が山田線の利用促進漫画を制作 電車ならではの魅力伝える

「乗ってみようよ!山田線」の表紙

「乗ってみようよ!山田線」の表紙

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 盛岡市建設部交通政策課が、JR山田線の利用促進漫画冊子「乗ってみようよ!山田線」を制作した。

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 JR山田線は盛岡駅から宮古駅までを結ぶ路線。1923(大正12)年に開業し、2023年に開業100周年を迎えた。当初は盛岡から上米内までの区間だったが、延伸を重ね、1934(昭和9)年に宮古まで開通し、現在の形の盛岡-宮古間は2024年に開通90周年を迎える。

 人口減少や車利用者の増加により、山田線の利用者数は年々減少し、赤字が続いている。市では、同線の利用促進や利活用に向けた施策に取り組み、2022年には、市と市民活動団体などが協働して地域課題の解決などに取り組む「盛岡市市民協働推進事業」の一環として、同線の魅力を漫画で伝える小冊子「みんな知ってる?魅力がいっぱい山田線」を発行している。

 今回制作した「乗ってみようよ!山田線」には、漫画4作品を掲載。前回の漫画冊子と同じ作者が手がけた。前回は山田線の乗り方や路線、歴史など山田線について知らない人向けの内容となっていたが、今回は電車ならではの魅力や使い方を伝える内容とし、自家用車での移動との違いや通勤通学といった日常での利用、開業100周年を迎えた山田線の今と昔についても焦点を当てる。作品の中には前回の掲載作品と関連する話もあり、併せて読むことでさらに楽しめる。

 冊子は12月から市の関連施設や上米内駅、山田線沿線の商業施設に順次設置しているほか、市のウェブサイトでも閲覧可能。3月15日までは読者向けのアンケート調査も行っている。交通政策課の担当者は「盛岡市内を移動する日常的な利用と、宮古方面まで向かう小旅行的な非日常の利用と、山田線には2つの使い方と魅力がある。それぞれが伝わるような漫画作品になっていると思う。今後も沿線自治体と一緒に山田線に関わる取り組みを進めていくが、地道に続けることでPRにつなげていきたい」と話す。

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