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岩手県立図書館のウサギキャラ「セキネさん」と記念撮影 ひそかな人気の理由は

お正月らしい姿で記念撮影パネルに登場したセキネさんとスタッフの皆さん

お正月らしい姿で記念撮影パネルに登場したセキネさんとスタッフの皆さん

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 岩手県立図書館(盛岡市盛岡駅西通1)の児童コーナーに現在、ウサギをモチーフにしたオリジナルキャラクター「セキネさん」の記念撮影パネルが設置されている。

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 セキネさんは、同館が発行するフリーペーパーなどの広報物や、館内の掲示物に登場しているキャラクター。企画を担当する松田恵子さんはひそかな「セキネさん推し」。昨年12月に「来年の干支(えと)は卯(う)。そういえばセキネさんはウサギじゃないか」と気付き、パネルの設置を思い付いたという。

 「セキネさんはスタッフからも人気」と松田さん。昨年100周年を迎えた同館の記念グッズにもセキネさんのイラストが描かれている。同館には女の子の「そめちゃん」や、返却用のブックポストがモチーフの「ポストン」などのオリジナルキャラクターがいるが、セキネさんはほかのキャラクターとは違った少しニヒルな姿が来館者からも人気を呼んでいるという。

 セキネさんの生みの親は広報物などの作成を担当する佐々木靖子さん。誕生したのは2018(平成30)年の6月で、最初は同館が行う映画会の上映作品「ウサギとカメ」を紹介するためのウサギのイラストとして描かれた。その後、佐々木さんが広報物を作る際に少しずつ使い始め、スタッフが自由に使える素材を用意したところ、館内の掲示物などさまざまな場面に起用されるようになった。

 「イベントなどでセキネさんの名前がしっかり出るのも、プロフィールを説明するのも実は初めてかもしれない」と佐々木さん。佐々木さんによると、セキネさんは1匹の名前ではなく一族の名前で、全員同じ顔とのこと。イベントや場面ごとに合わせた姿で現れる変幻自在なキャラクターで、大小さまざまなタイプのセキネさんがいる。名前について佐々木さんは「ウサギは英語でラビット、ラビットといえばセキネだ、ということでセキネさんにした」と笑顔を見せる。

 今回は正月らしい羽織はかま姿のセキネさんと獅子舞を描いた記念撮影用のパネルを用意。卯年とウサギにかけて「ぴょーんと飛躍!」のメッセージも添えた。館内では基本的に写真撮影はできないが、パネルのそばでだけは撮影可能とする。セキネさんとの記念撮影は大人から子どもまで好評で、親子が会話しながら楽しむ姿も見られる。

 佐々木さんは「セキネさんは子ども向きのかわいいキャラではないので、子どもたちに親しんでもらえるのは正直驚き。セキネさんがメインのイベントは初めてで、しかも卯年。皆さんの力を借りて、キャラクターが広まるとうれしい」と話す。松田さんは「セキネさんのイベントを今年やらないでいつやるんだ、という思いだった。普段は写真が撮影できない図書館での記念撮影も楽しんで」と呼びかける。

 開館時間は9時~20時。パネルの設置は1月15日まで。

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