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矢巾町に24時間の無人資源ごみ回収施設 3R推進に弾み

矢巾町役場駐車場内に設置された「リサイクルモア」。青い回収ボックスが目印

矢巾町役場駐車場内に設置された「リサイクルモア」。青い回収ボックスが目印

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 矢巾町役場駐車場敷地内に7月9日、家庭向け無人資源ごみ回収施設「じゅんかんコンビニ『リサイクルモア』矢巾店」が開設された。

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 「リサイクルモア」は、リサイクル事業などを手掛ける「青南商事」が展開している施設で、青森で3店舗、宮城に2店舗を運営し、矢巾店が6店舗目。岩手県内では初の設置となる。同施設は利用者が金属製品や小型家電、ダンボールなど資源ごみを持ち込み、その重量に合わせて独自の「モアポイント」を付与し、一定のポイントがたまると「クオカード」などに交換できる仕組み。回収した資源ごみは同社が適正にリサイクルする。

 矢巾町への設置については、矢巾町と青南商事が昨年締結した「3Rの推進による廃棄物の発生抑制などを目的とした協定」に基づいているほか、同社の支店が町内にあることや、高橋昌造矢巾町長から熱い要望があったためだという。

 青南商事の安東元吉(げんきち)社長は「矢巾町に支店を開設してから今年で35年。町とは長いつながりがある。近年はSDGsの取り組みが広がり、社会が循環型へ変化している。『リサイクルモア』はその先駆けになる事業。町民の皆さんが楽しみながら、リサイクルへの関心の高まりを感じてほしい」と話す。

 矢巾店は町役場駐車場の一角に設置。回収する資源ごみは、ペットボトル・スチール缶・アルミ缶・鍋やフライパン、車のホイールなどの金属製品、パソコン(ブラウン管の一体型パソコンは除く)、ゲーム機やデジタルカメラなどの小型家電・携帯電話・ダンボール・新聞・雑紙など。利用者は受付で会員カードの発行や読み取りを行い、回収ボックスの中に資源ごみを投入する。回収ボックスに付いた量りが資源ごみの重量を測定し、品目と重量に応じた「モアポイント」が付与される。

 獲得したポイントは500ポイントごとに、クオカードか矢巾商業連盟加盟店で利用できる商品券に交換できる。回収可能な資源ごみの品目や利用上の注意などは、施設前に掲示するほかホームページなどでも確認できる。利用は町民以外も可能。

 高橋町長は「『じゅんかんコンビニ リサイクルモア』という名前については、じゅんかんは正しくリサイクルのこと、コンビニは24時間365日利用できること、リサイクルモアはリサイクルをもっともっとという意味。今こそリサイクルの重要性を再認識してもらいたい。資源ごみの回収を目的に利用してもらえること、ごみの減量や資源化につながることは町民にとっても、行政にとってもメリットがある。矢巾町としてワンチームで取り組みたい」と呼び掛けた。

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