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盛岡に無人の古着販売店が開店 笑って楽しむおしゃれとリユースを

普通の衣料品店と変わらない店内。代金を支払う券売機にはリモート接客画面とカメラが

普通の衣料品店と変わらない店内。代金を支払う券売機にはリモート接客画面とカメラが

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 24時間営業の無人古着販売店「秘密のさくらちゃん 盛岡大通店」(盛岡市大通2)が6月21日、開店した。

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 同店は、完全無人で営業する古着店。東京都に1店舗、埼玉県に2店舗を展開し、盛岡が4号店となる。店内にはレディース・メンズ・キッズの古着のほか、アクセサリーやバッグなどの服飾雑貨を並べ、価格は2,000円・1,000円・500円・300円・100円の5種類。商品にはクマやキリン、パンダなど動物のイラストが描かれたタグが付き、客は、タグと店内に掲示された値段表を照らし合わせて料金を確認する。支払いには券売機を使ってもらう。

 商品は、素材や作りがしっかりしていて長く着られる古着がメインという。古着店は、ブランド品が安く手に入ることから人気を集める一方、ブランド力が弱くても状態が良いものが求められる傾向もあるといい、ノウハウを生かした商品選びをしているという。店内には、古着の回収ボックスも設置。ファッション業界が抱える衣類の廃棄問題やリユースについての周知につなげる。

 同店を運営するのは、古着の小売りなどを行う「ママハイ」(東京都)。同社社長の岡本紀子さんが「いつでも子どもに寄り添いたい。ママと呼ばれたらすぐにハーイと答えられる環境を作りたい」という思いで会社を設立し、自宅で仕事をしながらガレージを使い、利用客が来た時にだけ接客する「半無人」の古着店を始めた。

 「秘密のさくらちゃん」を開業するきっかけは、岡本さんのアメリカ在住経験だという。岡本さんは「アメリカには古着の回収や販売を行う店舗がたくさんあったり、ショッピングセンターの駐車場にも古着の回収ボックスが置いてあったりして、なぜ日本にはないのだろうと思っていた。同じような環境があれば、アパレルの廃棄問題の解決や古着のリユースにつながると考えて生まれたのが、『秘密のさくらちゃん』」と話す。

 店名は、古着のリユースやリサイクルがなかなか浸透しない現状から、「オシャレと笑い」があれば共感が得やすいのではないかという発想で命名。詳しい理由は「秘密のさくらちゃん」なので秘密だというが、店内にたくさんの「さくらちゃん」がいるのがヒントだとも。盛岡への出店は、岡本さんが以前、盛岡に住んでいたことから決めた。

 無人店舗という点から、防犯面に関する問い合わせも少なくないという。店内には防犯カメラを設置するほか、来店時にはチャイムが鳴り、スタッフがリモートで店内を確認するなど、人がいそうな雰囲気づくりをしている。利用客は店内のマイクやモニターを使ってリモートで店員と会話することもでき、声をかけたり、質問に答えたりといった接客を必要に応じて行う。支払い時にも券売機のカメラでタグと料金を確認している。

 開店から1週間がたった店の様子について盛岡大通店の担当者は「店内は一般的なアパレルショップと変わらないので、無人であることに驚く人も多い。24時間営業に加え、店員がいないことで、自分のペースで買い物ができ、コロナ禍の現状でも不安が少ないのは強み。利用客も私たちスタッフも気軽な方法で古着を楽しめると感じている」と話す。

 岡本さんは「『オシャレと笑いで地球を救う』というコンセプトにたくさんの人が共感してくれるとうれしい。日本中に出店することで古着の回収・販売のインフラを作り、脱炭素社会構築の一助を目指して頑張りたい」と意気込む。

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