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盛岡市が「ロケーションジャパン大賞」ノミネート 映画「終わった人」ロケ地で

「プラザおでって」2階に飾られている「終わった人」ロケ地マップや出演者のサイン

「プラザおでって」2階に飾られている「終わった人」ロケ地マップや出演者のサイン

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 ドラマや映画の撮影を通して地域の活性化などに貢献した作品と地域を表彰する「第9回ロケーションジャパン大賞」のノミネート作品に、映画「終わった人」と盛岡市が選ばれた。

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 同賞は国内の映画・ドラマの舞台やロケ地を掲載する情報誌「ロケーションジャパン」が毎年行っているもの。その年に最も地域を盛り上げた作品と地域に賞が贈られる。

 今回は、2017年11月1日から2018年12月2日に公開もしくは放送された映画・ドラマ・アニメ作品の中から、一般支持率の高かった作品とロケ地、地域の変化が見られた作品とロケ地、ロケ受け入れに対して組織的な対応ができる地域をノミネート条件に、これらの効果が出ていた作品と地域を編集部が選出した。

 映画「終わった人」は、内館牧子さんによる小説の実写化作品。東京と盛岡を舞台に、定年退職を迎えた主人公と周囲の人間模様を描く。盛岡では2017年に撮影が行われ、作品中には「米内浄水場」や「高松の池」などが登場。「いわぎんスタジアム」で行われたラグビー観戦シーンの撮影には約550人のエキストラも参加した。

 撮影支援のほか、ロケ地マップを作成するなどPRも積極的に行い、観光客の増加にも貢献。6月9日の公開から10月26日まで上映が続き、多くの人が劇場に足を運んだ。主人公を演じた舘ひろしさんが「第42回モントリオール世界映画祭」で最優秀男優賞を受賞した際には、受賞を祝い横断幕を飾り、盛岡から喜びの声を伝えた。

 ノミネート作品は全34作で、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」と岐阜県東濃エリアや、大河ドラマ「西郷どん」と鹿児島県、映画「カメラを止めるな!」と茨城県水戸市、「万引き家族」と千葉県いすみ市など、全国的に話題となった作品も選ばれている。受賞作は、一般アンケートによる「支持率」のほか、「ロケ地の行楽度」「撮影サポート」「地域の変化」の4つの指標をポイント化して先行する。

 盛岡広域フィルムコミッションの多田研三さんは「『終わった人』に関わるうれしいニュースが続いて、『終われない人』状態になっている。地域や住民がどう盛り上がっているかというのも審査のポイントになるので、ぜひ話題にしてもらえれば。皆さんで一緒に作品と地域を応援して」と呼び掛ける。

 インターネットでのアンケートは12月17日まで。受賞作品は来年1月15日に「ロケーションジャパン」誌上とホームページで発表する。

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