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矢巾のリノベーション施設で「未完成見学会」 完成までの道のり共有して

「kurumi apartment」の外観イメージ

「kurumi apartment」の外観イメージ

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 リノベーション施設「kurumi apartment(クルミアパートメント)」(矢巾町)が9月9日、「未完成見学会」を開催する。

現在改装中の「kurumi apartment」の外観

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 矢巾町内で45年営業を続けてきた「わたみ電気」の店舗をリノベーションするもの。「わたみ電気」は7月いっぱいで同町での営業を終了。「まちの電気屋さん」として愛され続けた建物や土地の使い道として、リノベーションのアイデアがあったという。盛岡市のリノベ施設「十三日(トミカ)」にも関わる同町内の「くらしすた不動産」が相談を受けた。

 同社の星麻希さんは「店舗があるのは矢巾のメインストリート。岩手医科大学と付属病院の移転や、駅周辺の区画整理に合わせて、人の流れも増え始めている。その中で、長く愛された場所を生かし、人が集まりにぎわうスペースにしてはどうかと思い付いた」と話す。

 改装工事はお盆明けからスタート。築45年の2階建ての建物に断熱改修を加え、飲食店やヨガスタジオ、美容室が入居するほか、レンタルキッチンを完備したシェアスペースを設けた複合施設となった。名称の「kurumi apartment」は、断熱することで「建物を暖かくくるむ」、人が集まりまちが面白くなる「まちぐるみ」の意味を込めて付けた。ロゴマークには「世界一クルミを上品に食べる動物」とも言われる「リス」を使用。1階の飲食店とシェアスペース、2階の一部は11月のオープンを予定している。

 「未完成見学会」は完成前の姿を見てもらうことでオープン後をより楽しんでもらおうと考案。「どんなところになるのか」「本当に完成するのか」という疑問を解消するとともに、完成のイメージを共有することで、オープンまでの道のりにも興味を持ってもらおうという目的もある。

 当日は施設の成り立ちについて説明し施設内を見学できるようにする。施設の改修プランニングと断熱改修に携わるデザイナーの有原寿典さんによるデザイナートークも行い、入居予定の飲食店「Vegetarian Cafe MY NAME IS(ベジタリアンカフェ マイネイムイズ)」と「TOM creperie&deli(トム クレープリー&デリ)」の軽食を提供する。

 星さんは「実際は未完成というか、一部の解体が終わって何もない状態。ここから完成までを一緒に見守って楽しんでもらえたらうれしい。矢巾の新しい拠点を一緒に盛り上げて」と呼び掛ける。

 開催時間は15時~17時。入場無料。車で来場する場合は「矢幅駅東口有料駐車場」の利用を呼び掛ける。

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