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盛岡市公式イラスト素材が完成 日常の中の魅力も統一的なデザインで発信

「盛岡絵図鑑」の表紙。手描きの優しいタッチで盛岡のさまざまな物事がイラストになっている

「盛岡絵図鑑」の表紙。手描きの優しいタッチで盛岡のさまざまな物事がイラストになっている

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 盛岡市はシティープロモーションなどで活用できる公式イラスト素材を作成した。

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 盛岡は米国ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ「2023年に行くべき52カ所」の一つに選ばれ、記事中では街に根付く文化や日常の暮らしが魅力として評価された。これを受け、評価された点を分かりやすく市内外へ伝えるためのツールとして公式イラスト素材の制作を進めてきた。

 市内の風景やイベントなどを撮影した写真や映像もプロモーション素材として用意しているが、時間の経過によって使えなくなってしまうものも多い。長く使えることや、さまざまな媒体で活用できることを踏まえて今回はシンプルな線画の手描きイラストを選んだ。

 イラストは市内のデザイン事務所「ホームシックデザイン」が担当。盛岡りんごなどの特産品や、「盛岡三大麺」「お茶餅」「うこぎのほろほろ」などの郷土食、岩手山と開運橋などの風景、岩手銀行赤レンガ館や盛岡城跡公園の石垣などの名所、盛岡さんさ踊りやチャグチャグ馬コ(うまっこ)といったイベントなど200点以上が描かれる。

 「これぞ盛岡」というプロモーション向けのものだけではなく、日常を伝えることにもこだわる。市都市戦略室の担当者・清水友博さんの一押しイラストは「雪かき」だという。「雪かきは盛岡と切り離せない暮らしの風景で、行政のお知らせなどでも使いやすい」と笑顔を見せる。ほかにも、盛岡での消費量が多い豆腐やコーヒー、市内各所に専門店がある本やレコード、映画館といった盛岡の暮らしに根付いているものや、商店街やバス停など日常の風景もイラスト素材化した。

 イラスト素材は、盛岡のイメージアップに寄与する目的であれば使用規約の範囲で無償で利用可能。市ウェブサイトのにイラストのサンプルと規約を掲載し、申請フォームから使いたいイラストと使用目的などを入力する必要がある。素材を収録した公式イラスト素材集「盛岡絵図鑑」も作成し、希望する事業者などに配布。一般向けの「盛岡絵図鑑」の配布は申し込み上限に達したため一時的に締め切っているが、希望者や問い合わせが多いことから、今後の配布方法などを含め改めて検討する予定。

 清水さんは「情報発信にはある程度の統一感が必要だと感じていた。同じテイストのイラストを使ってもらうことで、盛岡のイメージをより分かりやすく伝えられると思う。さまざまな場面で活用してもらいたい」と呼びかける。

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