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南昌荘で11回目の紅葉ライトアップ始まる 自然が作る時の流れを感じて

赤や黄色に染まった木々の葉が光に照らされて幻想的に輝く

赤や黄色に染まった木々の葉が光に照らされて幻想的に輝く

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 国の登録記念物、盛岡市指定保護庭園・景観重要建造物で、いわて生協所有の「南昌荘」(盛岡市清水町)で11月11日、「紅葉の庭園ライトアップ」が始まった。

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 庭園の紅葉が見頃となる時期に合わせ、毎年開館時間を延長して紅葉のライトアップを行っている南昌荘。今年のライトアップは、今年20周年を迎える同施設の記念企画としても実施し、11回目となる。

 南昌荘は1885(明治18)年ごろに、盛岡出身の実業家・瀬川安五郎の邸宅として建築。その後、1987(昭和62)年に盛岡市民生協が取得、現在はいわて生協が維持管理を行い、2000(平成12)年から一般公開を行っている。映画やドラマなどのロケ地としても使用され、作品のファンが訪れることも多い。

 同施設は住宅に囲まれているため寒気にさらされることが少なく、葉がゆっくりと色づくのも特徴。ライトアップの期間は前年の紅葉具合などを見ながら決めているが、時期が早すぎたり、遅すぎたりすることもあるという。「今年はばっちり」と同施設の担当者。期間中にちょうど紅葉の見頃を迎える予定で、ヤマモミジを中心に約50本の木々が黄色や赤に染まり、照明の光を受け夜闇に幻想的に輝く。

 期間中、12日の18時~19時には山口流篠笛コンサート、13日の15時~16時と、18時~19時に遠山邦夫ピアノコンサート~シャンソンと映画音楽~を開催。各コンサート共に定員は30人で、ピアノコンサートのみ大人=1,000円、小中学生=700円のチケット(入園料込み)が必要となる。

 建物の中からも庭園を眺めることもでき、天候に左右されづらいのも南昌荘の紅葉の魅力。30畳の板の間に映りこむ「床もみじ」を楽しむこともできる。担当者は「今年はコロナ禍で季節のイベントも中止となり、外出を控えることも増え、なかなか季節の移り変わりを感じるのが難しかったように感じている。木々の様子を毎日見ていると、確実に季節は進んでいる。紅葉の中で自然の時の流れを楽しんで」と呼び掛ける。

 開館時間は10時~19時30分(最終入場19時)。入園料は大人=300円、小中学生=150円。ライトアップは今月15日まで。

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