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「いわて震災エッセイ」作品募集 記録と思いを次世代へ

「思いを真っすぐに伝えてもらいたい」と呼び掛けるスタッフ

「思いを真っすぐに伝えてもらいたい」と呼び掛けるスタッフ

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 「いわてアートサポートセンター」は現在、「いわて震災エッセイ」の作品を募集している。

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 同センターは2011年4月から、東日本大震災からの芸術文化や祭り芸能の復興を目指し、「いわて文化支援ネットワーク」を立ち上げて文化支援を継続している。2016年からは、被災地と県民の思いを口伝えだけではなく、文学作品として残そうと震災文学の公募を開始。2016年度は詩、2017年度は短歌を募集し、毎年3月に行われる「いわて文化復興支援フォーラム」の中で入選作の朗読劇を上演してきた。

 第3弾として今年はエッセーを募集。担当者の藤原瑞基さんは「詩や短歌は専門的なルールがあって、少し難しいジャンルだった。エッセーであれば自分の思いや考え、経験をそのまま伝えやすく、書きやすいと思う。若い皆さんにも挑戦してもらいたい」と話す。

 作品は東日本大震災および震災以降の情景や心の動き、未来に向けての思いをつづったもので、震災以降に書かれた未発表のものに限る。岩手県在住者、在住経験者、出身者のほか、被災地支援や復興支援で来県するなど岩手にゆかりがある人であれば応募でき、直接震災を体験していなくても、被災者や被災地への思いが伝わる作品も歓迎する。

 入選作品はエッセー集「いわて震災エッセイ2019」に掲載し朗読劇を上演するほか、「震災からの思いを語り継ぐ、今、求められること」をテーマにしたフォーラムを実施し、震災エッセーの創作を通じた文化活動の振興を図る。

 藤原さんは「当時の出来事はもちろん、これまでの生活の変化や心の動き、支援やボランティアの体験談、そして未来についてのことなど、皆さんの言葉を真っすぐに書いてみてほしい」と話し、「震災から来年で8年。今、何を思い考えるのか、正直な思いを次世代へ伝えていきたい」と呼び掛ける。

 作品は郵送もしくはメールで受け付ける。募集要項は「いわてアートサポートセンター」のホームページで確認できる。締め切りは10月31日。

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