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岩手で「シトラスリボンプロジェクト」始まる コロナ禍での差別や偏見を解消

シトラスカラーと、地域・家庭・職場や学校などを示す3つの輪が特徴の「シトラスリボン」

シトラスカラーと、地域・家庭・職場や学校などを示す3つの輪が特徴の「シトラスリボン」

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 新型コロナウイルス感染症の感染者や家族、医療従事者などへの差別・偏見をなくそうと呼び掛ける「シトラスリボンプロジェクト」の活動が岩手でも広まり始めている。

 「シトラスリボンプロジェクト」は愛媛県の有志が立ち上げ、全国へと広がりを見せている取り組み。コロナ禍の中で感染者やその家族、医療従事者、エッセンシャルワーカーなどへの差別や偏見をなくし、「おかえり」「ただいま」を互いに言い合える優しさを伝えようとスタートした。

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 「地域・家庭・職場や学校」を表す3つの輪を作ったリボンを専用のモチーフにし、それを身に着けることで「おかえり」と「ただいま」の気持ちや、「私はコロナ差別をしません」という意思を表す。リボンの色は、愛媛の特産であるかんきつ類にちなんだ黄色や緑色のシトラスカラーを使う。

 岩手で同プロジェクトを始めたのは、盛岡市内・岩手県内で災害支援や伝承活動を行うNPO法人「RAY of HOPE」の理事を務める魚山宏さん。2018(平成30)年に発生した「西日本豪雨」に関連する活動で7月に愛媛を訪れた時に「シトラスリボン」を受け取り、良い企画だと感じたという。その後、岩手県で新型コロナウイルス感染症の最初の感染者が出た時、さまざまなうわさや誹謗(ひぼう)中傷が出回ったことに心を痛めた。

 魚山さんは神戸出身。東日本大震災直後の4月に岩手へ来県し、活動を続けている。「優しい岩手の皆さんに支えられているという思いで活動してきた」と魚山さん。「誰かの心に岩手の人は差別や偏見をするんだということが残ってほしくない。優しい岩手のままでいてほしい。シトラスリボンプロジェクトを広めることで、誹謗中傷やありもしないうわさを広めるのは駄目だという雰囲気をつくろうと考えた」と話す。

 プロジェクトは、「シトラスリボン」や専用のロゴが描かれたアイテムなどを身に着けたり、作ったりすることで取り組みに賛同・参加していることを示す。リボンの作り方はホームページなどで解説し、シトラスカラーであれば材料も問わない。リボンやヒモ、水引などでも作ることができる。SNS上では「シトラスリボンプロジェクト」や「シトラスリボンinいわて」のハッシュタグを付けて投稿することで、プロジェクトの周知へ協力できる。

 10月11日には「SoRa cafe feat.waffle cafe Sign」(盛岡市北飯岡1)で、プロジェクトの説明会とリボンを作るワークショップも開催。参加申し込みはホームページの専用フォームで受け付ける。

 魚山さんは「リボンを作りながらお互いの思いを共有し合える機会になると思う。コロナ禍の中での差別や偏見がなくなれば、感染したことも伝えやすく、検査も受けやすくなり、感染拡大を防ぐことへつながっていく。どうか皆さんの優しい気持ちで、プロジェクトに賛同してもらいたい」と呼び掛ける。

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