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盛岡に「日本酒ライフスタイル専門店」 飲む人に合わせた日本酒提案

洋の要素を取り入れた店内には全国の日本酒がずらり

洋の要素を取り入れた店内には全国の日本酒がずらり

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 日本酒ライフスタイル専門店「盛岡十一屋」(盛岡市下ノ橋町)が8月25日、オープンした。

 「十一屋」は盛岡で400年以上続く老舗の商家。時代に合わせてさまざまな商売を続け、酒類の販売も行っていた時代もあるという。40年ほど前からは業務店への配送を中心に酒類関係の取り扱いを始め、日本酒専門店にするアイデアは7年前に生まれたという。きっかけとなったのは、同社取締役の高橋政徳さんが知人の酒蔵で手伝いをした経験だった。

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 高橋さんは「酒造りの技術に感銘を受け、素晴らしい技術がある一方で広まらないのはなぜなのかという疑問が生まれた。それを解消する手段を考えたかった」と話し、「東日本大震災後、作った日本酒がどうなるのかという作り手側からの相談に、流通に関わる人間として答えられなかった経験も一つの理由になっているのかもしれない」とも。

 その後、「日本酒の販売をメインにしてはどうか」というアドバイスを受け専門店のオープンを考案し、古くなった店舗を改装。店内は洋風のデザインを取り入れることで既存の日本酒のイメージを崩しながら、新しい視点で好みの日本酒を見つけてもらえるような空間に仕上げた。

 壁面に取り付けた棚には42本の日本酒が並び、常時100種類ほどを取り扱い、日本酒に合うおつまみや酒器も販売する。日本酒それぞれには酒蔵やアルコール度数、味わいなどをまとめた紹介文が付けられ、日本酒に詳しくない人でも選びやすいように工夫。店内の日本酒は全て有料テイスティングが可能で、2杯540円からのドリンクメニューも用意する。日本酒に対する「難しい、分かりづらい」「敷居が高い」とイメージを解消し、飲み手が自分の感覚や味覚で判断できるようなサービスを通して、本当においしいと思える日本酒を提案する。

 オープン後、日本酒好きから初心者まで幅広い世代が来店しているという。高橋さんは「お酒の種類は無限にあって、飲む側も一人一人感じ方が違う。それをマッチングしていくのは難しいが、面白さもある。何よりも日本酒を楽しんでもらうのが一番。気軽に足を運んで」と呼び掛ける。

 営業時間は、月曜~金曜=13時~20時、土曜・日曜=10時~17時。火曜定休。