書店や出版社、作家など本に携わる人が集まるブックイベント「本と商店街 2026」が6月20日・21日、紫波町の日詰商店街で開かれる。
「本とローカリティー」をテーマに、本を通じて商店街に人が集まる場をつくろうと2023年に始まった同イベント。毎年6月に開催し、今年で4回目となる。実行委員会のあまのさくやさんは「回数を重ね、来場者の皆さんも楽しそうで、商店街の皆さんからの応援も大きくなっている。本はオンラインで買える物になってきたが、リアルの場で顔を合わせたり、話したりすることの大切さを実感している」と話す。
今年は商店街内の旧大森書店やY.C. COFFEE STAND、日詰平井邸、日詰ふれあい広場など8会場で、書店や出版社、作家、飲食店など約50組が出店。書籍やZINE、古本、ドリンク、軽食などを販売する。
今回は「土地を知る」というテーマも設け、テーマにちなんだトークイベントを展開。20日はノンフィクション作家の川内有緒さん、早池峰山麓の集落「タイマグラ」で暮らす安倍智穂さん、21日は作家の富川岳さん、全国各地でスモールビジネスを営む店主らがそれぞれ登壇し、その土地での暮らしや日常を記録すること、ローカルとインターネットといった題材で話す。
関連企画として、紫波町図書館では現在、出店者に聞いた思い出の一冊を紹介する特別展示を開催。21日にはイベント会場に出張し、町内のローカルスポットに関するクイズ企画を行うほか、町内の昔の街並みが写真集や地域に伝わる昔話などの図書を展示する。
「土地を知る」をテーマにしたきっかけは、あまのさんが川内さんのエッセー集「ロッコク・キッチン」を読んだことだった。「本に出てくる人の暮らしやその人たちが生きる土地について触れた時、街や人の暮らしを意図的に記録しようという人がいなければ、何も残らないんだと気付いた」とあまのさん。「日詰商店街にある店にも、商店街で暮らす人にも、出店者の皆さんにも、それぞれの土台には土地にまつわるエピソードがある。それぞれの土地にまつわる話を掘り下げると、新しい発見があると思う。来て、見て、話して、説明文には乗らない土地の魅力を知ってもらえれば」と呼びかける。
開催時間は11時~17時。入場無料。トークイベントは別途チケットが必要。トークイベントのタイムテーブルと予約方法はウェブサイトに記載する。