世界の現状を知る「フェアトレードイベント」開催-各国自慢カレーコンテストも

カレーコンテストの様子。審査員は調理専門学校校長や地元テレビ局のアナウンサーらが務めた

カレーコンテストの様子。審査員は調理専門学校校長や地元テレビ局のアナウンサーらが務めた

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 「いわて県民情報交流センター・アイーナ」(盛岡市盛岡駅西通1)で5月10日、「世界フェアトレード・デー inいわて」が開催された。主催は岩手県国際交流協会と日本貿易振興機構(ジェトロ)、JICA(国際協力機構)東北支部。同イベントは、先進国と発展途上国の貿易パートナーシップを相互理解する「世界フェアトレード・デー」(同日)に合わせて開催されたもの。

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 今回で3回目を数える同イベントは、発展途上国の環境と貧困の問題にスポットを当てながら、「エコ×フェアトレード=ショッピング」をテーマに、従来の周知型イベントにとどまらず、実際にフェアトレード商品を販売することで、イベントそのものを国際協力の場として成立させたもの。

 4階と5階の2フロアを使って行われたイベント会場では、エスニックフード関連の食材やハンドメードのグッズ・雑貨などフェアトレード商品を販売したほか、フェアトレードによる衣類のファッションショー、アクセサリー作りやチョコレート作りなどのワークショップが行われた。さらに、同日限定で市内14カ所の喫茶店が、フェアトレードのコーヒーを提供した。

 また、同イベントではより多くの人にフェアトレードに関心をもってもらうことを目的に「カレーコンテスト」を開催。フェアトレード商品として輸入・市販されているネパール製のカレーパウダーを共通のスパイスとして使用することのほか、岩手県産の食材を使うことを条件に、和風テイストの「ココナツとうふカレー」や県の名産品である雑穀を使った「雑穀入り豆乳カレースープ」など、参加者それぞれのアイデアがふんだんに盛り込まれたレシピが会場をにぎわせた。コンテストには南アフリカ、米国、アイルランド、バングラディッシュ、日本の5カ国の人たちが参加した。

 審査の結果、「最優秀レシピ賞」は北上市から参加した桑原さん親子が作った「ずぼっ子カレー」(ずぼっ子=方言で「小さい里芋」)が選ばれたほか、3グループに「ベストアイデア賞」が贈られた。

 同イベントを企画した同協会職員の宮順子さんは「予想以上に多くの来場者があり、フェアトレードやエコに関心ある人が潜在的にたくさんいることがわかった。将来的に、盛岡の街に『フェアトレードタウン』のようなものができたらいいと思う」と話している。

 同イベントは来年も同時期に開催する予定。

フェアトレードの秋冬新作衣類を紹介-盛岡のクラフトショップ(盛岡経済新聞)盛南地区のカフェが主婦らに人気-ランチタイムに行列も(盛岡経済新聞)盛岡で「ワンワールドフェスタ」-ライブなどで「世界は一つ」訴える(盛岡経済新聞)森林公園で「アースデイマーケット」-オーガニック製品や手作り品など販売(石垣経済新聞)岩手県国際交流協会

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