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今年も盛岡で「大分かぼす」を味わうフェア 地方都市が手を取り情報発信

カボスを持つ嶌田さんと馬場さん。フェア参加店の関係者も提供メニューを持ってPR

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 盛岡市内の飲食店など15店舗で現在、大分県産のカボスを使ったメニューを提供する「大分かぼすフェア IN 盛岡」が開かれている。

フェア提供メニューの一部

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 同フェアを企画するベアレン醸造所(盛岡市北山)は、2019年に大分県産のカボスを使ったアルコール飲料「かぼすラードラー」を発売。それをきっかけに、2020年から同社の直営店でフェアを始め、次第に市内の飲食店へと輪が広がり、昨年も15店舗が参加している。2022年には大分のカボスを使った「ベアレン ザ・デイ ジャパニーズシトラスラガー」を発売。大分でもベアレンビールが広まりつつあり、交流が続いている。

 9月7日には大分県東京事務所の馬場真由美所長や同県農林水産部の職員らが盛岡を訪れ、フェア参加店舗へお礼状を手渡した。馬場さんは「カボスは他の素材を引き立てる爽やかな香りとまろやかな酸味が特徴。大分の人は何にでもカボスをかける、と言われるくらい、カボスは何にでも合う。盛岡の皆さんにもさまざまな料理で味わって、大分のカボスを知ってもらいたい。どれも素晴らしい料理で、私もできるだけ食べて大分に帰りたい。楽しみにしている」と話した。

 フェア参加店では、カボスを使った食べ物や飲み物を提供。大分の蒸留酒をベースにしたカクテルや、岩手県産の食材とカボスを合わせたピザやマリネ、酸味を生かした洋風の南蛮漬け、ラーメン、果汁をかけて味わうメニューなど、各店が工夫を凝らしたオリジナルメニューを開発した。併せて、今年は東京都内の飲食店でも岩手県産食材と大分かぼすのコラボフェアを行っている。

 ベアレン醸造所の嶌田洋一社長は「カボスとスダチの違いも分かっていなかった時から始まった交流が、毎年恒例のフェアへと成長した。地方都市同士が手を取り合って、互いの情報や魅力を発信していくことが地域の盛り上げにもつながると思う。カボスは酸味が優しいので、もしスライスでトッピングされていたら、そのまま口に入れて味わってもらうのもお勧め」と笑顔を見せる。

 今年のカボスの収穫量は、昨年よりも増える見込みだという。馬場さんは「8月中旬から10月に旬を迎えるカボスは、今がちょうど真っ盛りの時期。味も香りも最高の状態で、盛岡の皆さんに食べてもらえる。暑さが厳しかった夏の終わりに、カボスでビタミンを取って、元気をつけてもらいたい」と呼びかける。

 9月30日まで。

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