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盛岡で手仕事の職人たちによる展示販売会 暮らしの中で育てる楽しみ提案

以前の工の会展会場の様子

以前の工の会展会場の様子

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 岩手県公会堂(盛岡市内丸)で6月2日から、手仕事の職人らによる展示販売会「第32回 工の会展」が開催される。

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 「工の会」は、岩手を中心に活動する異業種の作り手たちによる団体。互いの情報や技術などの情報交換のほか、毎年1回開催する「工の会展」で作品の展示販売を行い、使い手との交流を深める活動にも取り組んでいる。同展は、職人が作品を発表する場所や使い手と対面する機会をつくろうという思いで始まったという。

 新型コロナ禍の影響を受け、展示販売の機会は減少。同展も2020年は休止、2021年は規模を縮小し、2022年に通常の規模に戻した。工の会代表幹事を務める佐々木暢子さんは「工の会展は、作り手や使い手の皆さんと年に1回確実に会える場所になっていた。ようやく日常が戻ってきたのだと期待の気持ちでいっぱい。職人たちも会場に集まる皆さんに会うことを楽しみに1年間励んできた」と話す。

 今回のサブタイトルは「暮らしの中で育っていくものたち」。使うほどに味わいが増す品を、「生活の中で育てていく、使うことで育てていく」と表現し、職人たちが制作の経緯や使い方を伝えながら対面で販売する。出展会員は19人で、染織や木工、漆工、鉄瓶、陶芸など作品のジャンルは多岐にわたる。会場では、異業種同士の組み合わせを楽しめるように展示するほか、コーヒーコーナーの出店も予定している。

 「サブタイトルは、大切なものを長く使う世の中へ変化していることに合わせて決めた」と佐々木さん。「対面の良さは互いの顔が見えること。作品や使い方の説明だけではなく、メンテナンスの相談や用途に合わせた提案もできる。会場に並ぶ作品はどれをとってもお薦め。安心して末永く使ってもらえると思うので、出合いを楽しんで」と呼びかける。

 開催時間は10時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。6月4日まで。

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