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盛岡に新たなクラフトビール「NANBU CRAFT」 岩手の恵みを詰めたビール目指す

現在販売中の4種類のビール。ラベルには岩手山のシルエット

現在販売中の4種類のビール。ラベルには岩手山のシルエット

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 リフォーム事業などを手がける「グッドワンリフォーム」(盛岡市八幡町)が3月26日、クラフトビール「NANBU CRAFT」の販売を始めた。

八幡町の「NANBU CRAFT BREWERY」。設計から設備工事まで自社で行ったという

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 同社社長の佐々木陶子さんは建築について学ぶ中で知った、アメリカ西海岸の建築とクラフトビールの文化に魅了されたという。「子育てや仕事が落ち着いた時、これからの人生を好きなビールに費やせたらと考えていた」と佐々木さん。「醸造所ごとに多種多様な個性があるクラフトビールを自分たちで造ってみたい」と思い、同社のモデルハウスがある八幡町に醸造所「マイクロブルワリー」を設けた。

 約2年半かけて設備や免許申請などの準備を進め、昨年12月から醸造を開始。最初は建築とは違う世界に手探り状態だったという。佐々木さんは「醸造を始めてから分かることもたくさんあり、温度や湿度で味が変わるので奥深い。岩手にはたくさんのクラフトビールメーカーがあるが皆さん親切で、いろいろ教えてもらえるのはありがたい」と話す。

 現在、かんきつ系の爽やかな香りがあるペールエール、黒い色と香ばしさが特徴のスタウト、苦みが少なくクリーミーな口当たりのバイツェン、ホップを大量に使ったIPAの4種類を販売。今後は、グループ会社が生産した野菜を副原料に使ったビールも開発中だという。ホップを自分たちの手で作ることも目指している。

 取扱いは八幡町のマイクロブルワリー「NANBU CRAFT BREWERY」と、内丸の「南部クラフト 櫻山店」の2店。瓶(550円)での販売のほかグラスでも提供。櫻山店ではフードメニューも用意する。

 「ナンブクラフト」という名前に「自分たちの手で、安心してもらえるようなものを造っている」という思いを込める。佐々木さんは「クラフトビールは型にはまらないものができるので楽しい。地元の皆さんに好んで飲んでもらえる、飽きの来ないビール造りを続けたい」と意気込む。

 営業時間は「NANBU CRAFT BREWERY」=10時~17時(月曜・火曜定休)、「南部クラフト 櫻山店」=平日=16時~23時(4月15日は17時~)、土曜=12時~23時、日曜・祝日=12時~19時。最新の営業情報はインスタグラムなどで発信する。

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